韓国

福島第一原発の処理水海洋放出について、韓国への影響はほぼないとの報告書を書いた韓国原子力研究院の研究者が、懲戒処分を受けました。海洋放出に強く反発している韓国政府にとって、報告書は不都合なものです。

国費で運営されている原子力研究院は「資料公開手続きに違反があったから」と説明していますが、原子力学会は韓国メディアの取材に対し「政府の立場に反する報告書を書いたためで、明白に学術活動の自立を侵害している」と強く批判しています。

しかし、この重大な問題を報じているのはごく一部の保守系メディアだけ。韓国社会を覆う「反日」の論理の前では、自由民主主義国家として絶対に守るべき「学問の自由」の侵害ですら、それほど問題視されていないようです。

この記事の画像(13枚)

米国・ワシントン

バイデン政権下で初の米露首脳会談、“遅刻常習犯”のプーチン大統領に時間を守らせたことで、バイデン大統領の勝ちとする見方も出ています。冷戦後最悪の関係といわれる中、事前に“レッドライン”を明確にする戦略で、サイバー攻撃、軍縮での対話合意にこぎつけたバイデン大統領。その手腕に「これぞ外交」と評価があがる一方、「突破口はなく、隔たりは依然大きい」との指摘も出ています。

しかし、これを機に関係改善が進めば、“最大の競争相手”である中国に集中できる、との分析も。中国をにらみ、バイデン氏が「米露で冷戦になっても意味がない」と呼びかける場面もありました。初外遊を通じ、対中包囲網で結束を固めたバイデン氏、次の一手に注目が集まります。

米ロの関係改善が進めば、中国に集中できるとの分析も
米ロの関係改善が進めば、中国に集中できるとの分析も

米国・ロサンゼルス

「3、2、1、イエーーイ!!」
今、日付が変わりました。15日からようやく規制が解除ということでバーに集まった人たちから大歓声が上がっています。カリフォルニア州では6月15日からレストランなどの入場制限がなくなり、ワクチンの接種を終えた人はマスクの着用義務もなくなりました。アメリカの州で初めて外出禁止令が出されてから1年3カ月。経済規制がほぼ全て撤廃され、大きな節目を迎えました。

ユニバーサル・スタジオも15日から入場制限がなくなりました。このアトラクションは順番待ちの長い列が出来ています。

カリフォルニア州は成人の7割が少なくとも一回のワクチン接種を終えていますが、変異ウイルスのリスクもありまだ油断は出来ません。州では高額の賞金などを用意して、引き続きワクチンの接種を呼び掛けています。

米国・ニューヨーク

夏のフルーツといえばアメリカでも「スイカ」。日本では、塩をかけるのが一般的ですが、最近アメリカでは、こんな調味料との組み合わせがバズっています。その調味料とは、マスタード。TikTokなどのSNSで、スイカにマスタードをかけ食べて見せる人が続出しているんです。グラミー賞歌手のリゾさんも動画を投稿し、2900万回以上再生されていますが、味については賛否両論のようです。

ムローザ(リポーター):
「食べてみたいと思います・・・マスタードの塩辛さが不思議なように、スイカの甘さと結構、合ってます」

感染防止対策の緩和が進むアメリカ。この夏、久々のバーベキューを楽しみながら「味変チャレンジ」をする若者が増えるかもしれません。

スイカにマスタードをかけ食べて見せる人が続出
スイカにマスタードをかけ食べて見せる人が続出

中国・北京

このTシャツ、「中国李寧」という漢字のロゴに背中側も中国風のデザインです。今こうした「中国っぽい」ファッションが若者の間で人気になっているんです。いま中国でブームとなっている「国潮」。中国風のトレンド、ファッションといった意味で使われる言葉です。スポーツブランドの「李寧」はその代表格とされ、いまや国内の売り上げはナイキやアディダスに迫るほどです。

女性:「(李寧が)大好き。中国っぽい要素があって、かっこいいものを買います」
男性:「結構イケてると思う。伝統文化という感じでとてもいい」

一方こちらは世界遺産・故宮とコラボした化粧品。若い女性に人気ということです。海外ブランドが憧れで、国産品はダサい、といった感覚はすでに過去のもの。高まる愛国心とも結びついて、国潮ブームは加速していきそうです。

中国・上海

上海の森です。上海のディズニーランドがオープンから5周年を迎え、記念セレモニーの会場は熱気に包まれました。会場では歌やダンスなどのパフォーマンスが披露された他、巨大なケーキも登場、セレモニー開始前から多くの人々がつめかけていました。

2020年初めには新型コロナウィルスの影響で休園も経験しましたが、感染対策を徹底して3か月あまりで営業を再開。5月には中国の人気観光地ランキングトップにも選ばれました。

最近はSNS映えや日頃のストレス解消のため、大人だけで訪れる人も増えています。前夜祭のライトアップショーには往年の有名キャラクターたちが次々に現れ、大人たちの童心をくすぐる巧みな戦略で人気を維持しています。

前夜祭のライトアップショーでは大人たちの童心をくすぐる巧みな戦略も
前夜祭のライトアップショーでは大人たちの童心をくすぐる巧みな戦略も

タイ

タイでは始まったばかりの集団接種が、ワクチン不足で早くも失速。タイだけでなくアジア全体に供給不足が拡大する恐れが出ています。タイでは王室系の製薬会社が東南アジアで唯一、アストラゼネカのワクチンを現地生産する契約を結んでいます。

生産開始を受けてタイ政府は6月7日から全国で大規模接種を始めましたが、わずか1週間で在庫がなくなり、各地で延期や中止が相次ぎました。担当しているのが過去にワクチン製造の経験がない会社のため、生産体制に問題があるのではないかとの指摘も出ています。輸出契約を結んでいたフィリピンやマレーシア、台湾へのワクチン到着も遅れていて、ワクチン接種への影響が懸念されています。

始まったばかりの集団接種が、早くもワクチン不足で失速しているタイ
始まったばかりの集団接種が、早くもワクチン不足で失速しているタイ

モスクワ

ロシア独自の変異ウイルスが流行しているとの指摘に波紋が広がっています。ロシアの国立疫学・微生物学研究センターのギンツブルク所長は「インド型でもなく、イギリス型でもないロシア独自の変異ウイルスが流行している」と明らかにしました。

ロシア国内で既に見つかっている他の変異ウイルスより、感染力が強い可能性があるといいます。新たな変異ウイルス流行との関連はわかっていませんが、ロシアでは6月に入って感染が再拡大。特にモスクワでは1日当たりの新規感染者が1週間で2.5倍以上、8000人(6月13日)にまで急拡大しました。ロシア政府は企業に「1か月後までに従業員60%のワクチン接種」を義務づけるなど警戒を強めています。

ロシアの国立疫学・微生物学研究センターのギンツブルク所長(右)【2020年】
ロシアの国立疫学・微生物学研究センターのギンツブルク所長(右)【2020年】

イギリス

インドで確認された変異ウイルス・デルタの拡大で外出制限の大幅緩和は見送られました。こちらのパブでも制限付きでの営業が続きます。

イギリス政府は6月21日に外出制限を大幅に緩和する予定でしたが、4週間延長すると発表しました。新規感染の9割超が変異ウイルス・デルタで、感染が予想より急速に広がっているためとしています。パブやレストランなどでの飲食も引き続き6人、もしくは2世帯までに限定されるほか大規模イベントの本格再開も見送られます。

政府は4週間以内に成人の3分の2に、2回のワクチン接種を終わらせる方針です。
世界に先駆けてワクチン接種を進めてきたイギリスですが、ウイルスとの闘いは依然続いています。

依然ウイルスとの闘いが続くイギリス
依然ウイルスとの闘いが続くイギリス

フランス

フランス全土で屋外でのマスク着用義務が解除され、道ゆくパリジャンの笑顔が見られるようになりました。また、午後11時からの夜間外出禁止も、予定より10日早い6月20日から解除されます。  

市民:「自由になった感じがします。生き返った感じです!人も出かけていて心配ごともないような気分です」

対策を一気に緩めた理由について政府は、感染状況の改善や重篤患者の減少を挙げています。
一方、地元メディアは、サッカー・ヨーロッパ選手権の開幕や、全国的な音楽祭の開催が近づいていることが対策の緩和を後押ししたと伝えました。夏のイベントに向けた国民の早る気持ちをこれ以上抑えられない、というのが政府の本音なのかも知れません

トルコ

住宅街にあるこちらのビル。この一番上の住宅で、日本人による信じられない犯行が行われていました。警察によりますと、近所で捕まえた子猫5匹を自宅で殺して食べたとして拘束されたのは、イスタンブール市内にすむ東京出身の30代の男です。男は犯行を認め、「日本では猫を食べる習慣がある」などと笑いながら供述したということです。

通報した人:「『おい、バケツの中の猫たちをどこに持って行く。そっとしておけ』と男に声をかけると、無言で建物の中へ持って入った」

こちらが母猫なんですが、子猫が居なくなってからはいつも寂しそうにしているということです
男は、動物愛護法違反で13万円相当の罰金が科され、近く国外退去処分となる見通しです。街ぐるみで猫を可愛がるトルコだけに、計り知れない衝撃が広がっています。

殺された子猫5匹の母猫
殺された子猫5匹の母猫

【取材:FNN海外特派員取材班】

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。