1月27日に公示され、新潟県内からは19人が立候補している衆議院議員選挙。上越市や南魚沼市など多くの豪雪地帯を抱える新潟5区。前職・元職の対決に新人も加わり、三つ巴の戦いになっている。

新潟5区に立候補したのは、届け出順に、中道改革連合の前職・梅谷守氏、参政党の新人・高野直行氏、自民党の元職・高鳥修一氏の3人だ。

■中道・前 梅谷守候補|3期連続当選目指し豪雪地帯で訴え

「(高市政権は)庶民にお金が行き渡らなかったあのアベノミクスを踏襲するというふうに私には見える。大事なことは庶民の皆様にもきちんと予算が染み渡っていく、行き届く、生活者ファーストの積極財政だ」

上越市の屋内施設でこう第一声で意気込みを語ったのが、3期連続の当選を目指している中道の前職・梅谷氏だ。

「やっぱり雪の選挙ってのは大変。でも頑張るしかない。仲間と一緒に知恵と工夫を絞りながら…」

公示日翌日は豪雪地帯として知られる湯沢町や南魚沼市などの街頭で演説。

「まずは皆様にお約束する。雪国に暮らす皆様の負担の軽減策と同時に、雪国のメリットをさらに推進をさせる振興策、これを必ず実現したい」と全国一律の診療報酬について豪雪地ならではの負担を加味した点数設計に挑戦することや、東京一極集中の解消による地方分散型国家の実現、農業者を直接支払いで支援する制度の実現などを訴えた。

また、梅谷氏は「米の価格は自由経済に委ねる。それと切り離して、下がった所得に対して農家に直接支払いで補っていく。この農業者戸別所得補償のバージョンアップの政策が間違いなく不可欠だと思いませんか」と主張。

また、争点の1つとなっている消費税減税については、党の掲げる「食料品の恒久的な消費税ゼロ」を訴えた。

「恒久的にそしてその財源は政府系ファンドを設立して、その運用益で恒久的にこれをなしとげる、実行する」

豪雪地を複数抱える新潟5区の選挙戦。

「すごく深い水の中に足を突っ込んでしまって。挨拶に行くときに。びしょびしょになったので、いま乾かしている」と大雪ならではの場面も。

梅谷氏は自民党の元職・高鳥氏と今回で5度目の対決で、戦績は2勝2敗。

前回は糸魚川市以外すべての地域で高鳥氏の得票数を上回り、約2万票差で勝利しているが、「南魚・魚沼はまだ1回選挙させていただいただけなので、手探りの部分もまだある。もっともっと午後以降は走っていきたい」と気を引き締めながら活動に励んでいた。

■参政・新 高野直行候補|前職・元職に挑む国政初挑戦の新人

前回は一騎打ちだった新潟5区は今回、新人の参戦で前々回の衆院選以来、の三つ巴となった。

「子育て家庭(子ども)1人につき10万円。まず、これをやりましょう、皆さん。それによって子育てにゆとりができてくる」

上越市の街頭で第一声のマイクを握った参政党の新人・高野氏。

キャッチフレーズは「一緒に笑おう、一緒に育とう」。25年4月の糸魚川市議選に出馬した経験はあるが、国政選挙は初の挑戦だ。

「参政党の政策をしっかりと皆さんに伝えて、私の思いをその上に乗せて党員と頑張っていきたい。地べたを這いつくばってでも票を一票でも多く取っていきたい」

2月1日、大雪の中、大票田の上越市で街頭に立った高野氏。

「本当はもっと街頭演説をしたいが、やる場所がない。車を停める場所がないので」と雪の中の選挙戦に苦戦。

それでも党の掲げる、日本人ファーストを「ひとりひとりが日本」というフレーズと共に訴えるほか、消費税の段階的廃止などについて呼びかけた。

「きっちり、皆さんの生活を守るために消費税廃止を目指す。しっかりと段階的に引き下げていくんです」

約20年間のPTAや民生委員などの経験をもとに、子育てや教育、若者の生活環境の改善などにも訴えの時間を割く高野氏。

選挙に関心が薄い層への投票の呼びかけにも注力し、前職と元職の候補に一矢報いたいと意気込む。

「やってきたことが私の強さになったし、それを伝えていかなければいけない責任があると思って、いま活動している。大きな敵を最後はひっくり返す勢いで頑張っていきたいと思う」

■自民・元 高鳥修一候補|退路のない戦い…高市首相との親密さアピール

そして、前回失った議席奪還に燃えるのが自民党の元職・高鳥氏だ。

「当然ですが、地方における農林水産業に対してもしっかりと予算を配分していく。そういうことに私は必ずする」

今回の選挙の最重要争点は高市政権の信任であるとし、党の掲げる責任ある積極財政を強く訴えるほか、脱中国などを訴えている。

「金は天下の回り物と言うが、使って回さないと。誰かがお金を使うということは必ずそれは誰かの収入・売り上げになる」と高鳥氏。

今回の選挙では、屋内での小規模集会を増やし、支持拡大を図っている。

「雪の中だから街頭に集まってくださいというのもなかなかお願いしづらい。会場を用意していただくのも大変だが、こういう形で演説会をやらせてもらっている」

6期目を目指す高鳥氏は小選挙区で2連敗中。

比例の名簿順位が13位と実質、小選挙区での勝利しか国政復帰の道がなく、まさに“退路のない戦い”。

その背中を押すのが、相次ぐ大物による応援攻勢だ。

公示日の翌々日には片山さつき財務相が訪れ、「責任ある積極財政、その担い手財務大臣兼金融担当大臣・片山さつきです。なんとしても高鳥修一さん勝たせてください」と呼びかけると、その3日後には小林鷹之政調会長が「一言で高鳥さんってどういう人だって表現しようとすると、高市早苗首相の懐刀。この表現が私は最もしっくりくる」と高鳥氏への支持を呼びかけた。

そして、2日にはついに…「日本列島を強く豊かに高市早苗でございます」高市首相が来県。

高鳥氏は、これまで2021年と2024年の自民党総裁選で高市首相の推薦人を務めたことなどその親密さをアピール。

「高市首相から直接激励を受けて本当に気持ちが熱くなりました。最後の最後まで全力で戦い抜きます」

数多くの大物議員が応援に駆けつけるのは、激戦区であることを示しているのも事実。

豪雪地帯で繰り広げられる激しい戦いを制するのは一体どの候補か…

投開票は2月8日に行われる。

NST新潟総合テレビ
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