日本列島の太平洋側で続く“カラカラ天気”、農業が盛んな愛知県の東三河地方でも、水源の宇連ダムの貯水量がわずか5.8%となるなど深刻化していて、農業や市民生活にも影響が出ています。
■1カ月の降水量が「1ミリ」 ダムの底がむき出しに
新城市にある豊川用水の水源の1つ、宇連ダムは、3日正午時点の貯水率がわずか5.8%まで落ち込んでいます。
宇連ダムに1月の1カ月に降った雨の量は「1ミリ」、ダム湖の底は多くが地面がむき出しとなり、水に沈んでいた昔の橋脚なども姿を現しました。

日本海側が大雪となる中、太平洋側では雨が降らない「カラカラ天気」が続いています。愛知県でも名古屋や岡崎、豊橋など多くの地点で、1月の降水量が0.5ミリ以下であることを示す「0.0」となりました。
豊橋市や蒲郡市など5つの市に水を供給する豊川用水も深刻な水不足となり、愛知県は21年ぶりに渇水対策本部を設置し、農業用水と工業用水は30%、水道用水は17%の節水対策を行っています。
■「乾燥して砂漠のよう」水不足で農業に打撃
水不足の影響は、東三河で盛んな農業にも及んでいます。
豊川市で農業を営む小野田泰博さん。この時期はキャベツやカブ、ホウレンソウなどを育てていますが、ホウレンソウに乾いた砂がついてしまい、収穫しても洗い落とすのに手間がかかるといいます。

ももぱぱのやさい畑 小野田泰博代表:
「非常に乾燥しているので砂が砂漠状態で、ホウレンソウの葉っぱの上に砂が堆積しちゃっているような状況」
元日に植えたというタマネギも、水不足の影響で根が張っていないため、簡単に抜けてしまいます。タマネギは乾燥に弱く、このままでは大きく育たない可能性があると言います。

小野田代表:
「水をかけるにしても節水という状況で、非常に苦慮しています。1週間に1回くらいは雨が欲しいですね」
■入浴施設も「臨時休業」 営業再開のめどは
蒲郡市の入浴施設「ユトリーナ蒲郡」では、節水強化に伴い、1月29日から臨時休館が続いています。浴槽などの水は抜かれ、ろ過する機器などのスイッチも全て切られていました。

普段は平日でもおよそ150人が利用しているといいますが、年明けから水不足が表面化し、館内に節水を呼び掛ける掲示をするなどして営業を続けてきましたが、一向に雨が降らず、休業を余儀なくされました。
細川美月施設長:
「お風呂は生活の一部になっているお客さまが多いので、『困ったな』『どうしようかな』という声はすごく多く聞かれました」
蒲郡市では他にも、老人福祉センター「寿楽荘」で、2月9日から入浴施設の利用が中止されます。高齢者の健康づくりなどのために作られた施設ですが、運動の後だけでなく、お風呂を楽しむために訪れる人も多いと言います。

利用者ら:
「みんなが使う水だし、やっぱりそれは仕方ない」
「早く入梅時で大雨が降ってくれないと、それまでお休みじゃないかなと」
徐々に広がりつつある水不足の影響、解消のめどはまだ立っていません。
