衆議院議員選挙について、それぞれの選挙区ごとに特集をお伝えします。
宮城県内で二番目に人口が多い石巻市から、仙台のベッドタウンや企業誘致などを背景に発展を続ける、黒川エリアが選挙区の「宮城4区」です。
激しく争う前職2人に新人が割って入る構図となっています。

参政党の新人、佐野誠氏、41歳。
専門学校への進学をきっかけに、大阪から宮城に移住。立候補を決めたのは、英会話講師や私立学校の職員として、教育に携わった経験からです。

参政・新人 佐野誠氏(41)
「偏差値や点数を追って、果たして日本は良くなってきたのか、30年これが正しいものであったら、経済の停滞であったり、国力が弱くなっていない。」

男の子4人の父親である佐野氏。
日々子どもたちと向き合う中で感じる、経済的な苦労など、「父親」としての声を政治に反映させたいと意気込みます。

参政・新人 佐野誠氏(41)
「子育て世帯として挑戦を決めたが、参政党としても減税と積極財政、これはしっかりやっていきたい。それと同時に子育てしやすい社会にしていかないといけない」

一方、政治経験は無く、「知名度不足」が課題だと話します。
頼らざるを得ないのが、神谷代表の高い知名度です。
既存の政党に不満を持つ層や、無党派層を取り込みたい考えです。

参政・新人 佐野誠氏(41)
「何とか政治を変えていこう、教育を変えていこう、社会を変えていこうという動きになっているので、そこは何か違うなと感じてもらえるように私たちは日々活動していく。それだけ」


2月1日、地元・石巻市で個人演説会を開いた中道改革連合の前職、安住淳氏、64歳。

地元の支援者を前に、11回目の当選を目指すベテランが口にしたのは、『焦り』でした。

中道・前職 安住淳氏(64)
「どうぞ皆さん安住淳、最大の試練かもしれませんが、私はふるさとの皆さんに命を預けますから」

党の共同幹事長として選挙戦では、全国を飛び回るため、地元不在は「仕方ない」と割り切るものの、新党の理念がどこまで浸透しているのか…「不安はある」と話します。

中道・前職 安住淳氏(64)
「手応えは分からないが不安はありますね。今までとは違う新党の中道でやるってことだから、中道としては初めて審判を受けるので、私自身も新人のつもりで頑張りたい」

勝利へのカギの一つは、前回まで、「敵」同士だった公明党のバックアップ。
地元を任された議員も「戸惑いはある」と漏らすものの、支援を約束します。

公明党・伊藤和博県議
「この2週間くらいで新党の話がまとまったものですから、戸惑いはありますけども決まったからには一生懸命やります」

陣営は、選挙事務所を強固な地盤を誇る石巻市ではなく、「塩釜市」に開設。地元以外での票の掘り起こしに奔走します。

さらに人口減少に伴う、外国人労働者の受け入れについて、「排斥ではなく共生を目指すべき」と、地域の課題に関する政策を積極的に訴え、支持拡大を狙います。

中道・前職 安住淳氏(64)
「後援会と立憲、公明、連合の皆さんとタッグを組んで連合軍でやってくれているので命を預けて私も全国の若手とか応援していきたい」


自民党の前職・森下千里氏、44歳が第一声で口にしたのは、「宮城への思い」。

自民・前職 森下千里氏(44)
「私は宮城が好きです、皆さんとともにこの宮城を元気にしたい。できない、やれない、あきらめるのは簡単だがあきらめない」

名古屋市出身で、元タレントの森下氏。
東日本大震災のボランティアがきっかけで政治家に転身し、5年前、母親とともに石巻市に移住しました。

趣味は「辻立ち」。縁もゆかりもない宮城で、「落下傘候補」として立候補し落選した2021年から、国会期間中を除き、ほぼ毎日、街頭に立ち続けてきました。

自民・前職 森下千里氏(44)
「やはり自分自身が活動を継続しているというのを皆さんに伝わる手段だと思っていて、そこも合わせてそもそも辻立ちから始まったようなものなので、初志貫徹で続けています」

「元タレントと揶揄されていたが、結果を出せば変わる…」こう話す森下氏の地道な取り組みを周囲も評価しています。

後援会長「(2021年の衆院選で)『「私は地元のために頑張ります」と言っていたけど負けてしまって申し訳ありません』というお詫びの辻立ちを翌朝からしていた。できないじゃないですか、普通」

高市内閣では、環境大臣政務官に就任。鳥獣被害対策に取り組み、2年前には狩猟免許も取得。
クマ被害や人口減少問題など地方が直面する課題を吸い上げます。

公明党の連立離脱の影響は、「見通せない」と話しますが、「顔が見える選挙」で支持を訴えます。

自民・前職 森下千里氏(44)
「自民党の公約でもありますが、食料品の消費税ゼロを中心として、まずは皆さんの生活が本当に厳しいので、その厳しさが少しでも緩和できるような政策を訴えていきたい」

前職同士の激しい戦いに、新人が割って入る構図の宮城4区。
衆院選は2月8日に投開票を迎えます。

仙台放送
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