8日投開票の衆議院選挙について、FNNは電話調査を行い、中盤の情勢を探りました。
自民党は単独過半数を大きく超える勢いで、与党が300議席以上を確保する情勢です。
1日までの2日間の調査では、全国289選挙区の有権者あわせて16万2000人以上が回答しました。
自民党は、高市首相の人気などを追い風に選挙区の半数以上で優位に戦いを進めています。
また、比例代表も、支持政党をもたない「無党派層」の投票先でトップとなるなど、議席を伸ばす勢いです。
現在の情勢では、単独で過半数となる233議席を大幅に超える勢いで、300議席台をうかがっています。(公示前198議席)
連立与党の日本維新の会は、比例で伸び悩んでいて、選挙区も、前回全勝した大阪で接戦となっている区があり、公示前の勢力(34議席)を維持できるか微妙な情勢です。
ただ、自民・維新をあわせると300議席以上を確保する勢いで、参議院で否決された法案を再び衆議院で採決して成立できる3分の2(310議席)に達する可能性があります。
一方、中道改革連合は、全国的に苦しい戦いか接戦の選挙区がほとんどで、比例も公示前の議席(65議席)に達するのは難しい情勢です。
現状では100議席を割り込み、公示前(172議席)の半数以下に議席を減らす可能性もあります。
国民民主党は、比例は前回並みの議席となる勢いですが、選挙区で優勢に戦う候補者が極めて少なく、公示前の勢力(27議席)が維持できるか、不透明な情勢です。
共産党は、優勢の選挙区がなく、比例も伸び悩んでいて、公示前の議席数(8議席)を確保できるかは微妙です。
れいわ新選組は、選挙区の候補者が全て劣勢で、比例についても苦戦していて、議席を大きく減らす情勢です。(公示前8議席)
参政党は、選挙区で擁立した182人がいずれも厳しい戦いとなっています。
比例では大きく伸ばすものの、2025年の参院選ほどの勢いはなく、現時点では10議席前後となる情勢です。(公示前2議席)
減税日本・ゆうこく連合は苦戦し議席(公示前5議席)を減らす可能性が高く、日本保守党と社民党は議席を維持・獲得できるかが焦点です。(日本保守党:公示前1、社民党:公示前0)
チームみらいは、比例で一定の支持を得ていて、5議席以上が視野に入っています。(公示前0議席)
一方、今回の調査では、選挙区のおおむね4分の1が接戦となっていて、投票の態度を決めていない有権者が2割程度いるため、選挙戦の後半で情勢が変わる可能性もあります。
中盤情勢について、SPキャスター・岩田明子氏とフジテレビ・高田圭太政治部長とみていきます。
青井実キャスター:
高田さん、自民は単独過半数300以上、中道は公示前の議席の半数の可能性もということでビックリしましたね。
フジテレビ・高田圭太政治部長:
高市さん人気があって、中道というのがあったんですが、それなりに単独過半数など勢いはあるんじゃないかと思っていましたが、ここまでとはという感は正直あります。
なぜ自民党が大幅に増やして中道は苦戦しているのか見ていきます。
まずは比例の投票先です。
自民は約36%、中道は20%、国民民主は8%、参政党6%、チームみらいが5%といった情勢になっています。
続いて年代別の比例の投票先です。
自民は各世代30%以上でトップ。
一方、中道ですが、特に若い世代で苦戦しています。
18歳から20代を見てみると、自民、国民、中道、参政、みらいの順番となっています。
青井実キャスター:
高田さん、年代別で見ても自民だということですが、この理由は?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
中道が圧倒的に若い世代で取れていないことが、この比例で一番分かることで、自民党は30%以上をコンスタントにとっていますが、とはいえ30%台なんです。なので比例ではそんなに差がつかない中で先ほどのような自民大勝の勢いとなるのは、やはり小選挙区。ここで、とんでもない差がついているのが大きいですね。
現時点で、276の小選挙区を見ると、自民党が現時点で200議席前後から260議席台。
一方、中道は10議席台から40議席ということで、ここでこれだけ差がつくという状況になっている。
青井実キャスター:
岩田さん、小選挙区でここまで差がつくかという感じですが、どう見ますか?
SPキャスター・岩田明子氏:
驚きましたね。解散の大義が当初いろいろ言われていましたし、大雪の影響があるのではないかとみられていましたので、これほどの議席を獲得したのは、やはり高市さん、党首が全国を駆け回って人々が集まってという効果がすごく大きいのかなと思いました。
青井実キャスター:
なぜ自民党は小選挙区でここまで強いんですか?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
ひと言でいえば「高市人気」ですが、細かく見れば3つあります。
1つは自民党の支持層が今回は固まっているということ。2つ目が、野党の支持者を取り込めていることです。
比例での中道以外の野党の支持者の投票先を見ると、国民民主党、参政党、日本保守党の支持層の一部が比例でもこれだけ一定数いる。自分の党が出ているのに自民党に投票すると言っていて、小選挙区ではこれがさらに自民党の候補者に投票するという人が増えているから、こうなっている部分が2つ目です。
3つ目は無党派層への強みです。無党派層は、もともと野党が強いところではあるんですけど、今回は自民党に入れるという人が25.2%で一番大きく、極端に言うと、これまで無党派層が入れないような、いわゆる自民党的な古い候補者でも、今回は自民党だったら入れるという勢いが感じられるということですね。
青井実キャスター:
中道なんかは無党派層を取り込みたかったわけですよね?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
そうですね、そこが本当に誤算的なところはありまして、野党がなぜこれだけ、特に中道が苦戦しているか。
「9・6・3の法則」って聞いたことありますか?野党がこの選挙で勝つためには、野党支持者の9割、無党派層の6割、そして自民党など与党の支持者から3割を引っぺがすというのが勝利の方程式といわれていたんですが、今回、これが崩壊しつつあるというところなんですね。
自民党の支持層の3割というのは、公明党と合流するというウルトラCで今回、一定程度確保したんですが、無党派層については6割取りたいところが2割ぐらいで自民党に後れを取っています。
野党支持層は先ほどお伝えしたように、国民民主党の支持層、参政党とかほかの党の人たちが自民党の方に寄っているので、これが今回は通用しなくなっているところが中道の苦戦の原因だと思います。
青井実キャスター:
岩田さんはどうですか?中道の苦戦の現状。
SPキャスター・岩田明子氏:
新党を結成したのが選挙目当てとみられてしまっているのが非常に大きい。参議院はそのままで衆議院だけが新党であると。
それから組織票ですね、労組、学会、こういった組織票が、高齢化で従来のようなパワーが発揮できない部分もあるのかなと感じますね。
青井実キャスター:
高田さん、こうやってみると与党で300議席以上ですと、参議院で否決された法案を再び衆議院で採決して成立できるのが3分の2、310議席にも届く勢い、その可能性もあるわけですよね?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
それだけ強大な力をもしかしたら高市自民党が得るかもしれない。野党は逆にそんな力を与えていいんですか?と最後、今後巻き返していくでしょうし、自民党は今回のこういった報道が出ることで投票率が下がらないか心配していて、皆さんに最後まで高市さんに入れてほしいという動きを強めるということで、まだまだ最後、これからいろんな動きもあるし、分からない部分は大きいと思います。