雨が少ない状況が続いている影響で、福岡県内では水不足が深刻になってきている。現場を取材した。
生活にも影響を及ぼし始めている水不足
福岡・朝倉市の寺内ダム(有効貯水容量 16,000,000 立法メートル)。
福岡都市圏などに生活用水を供給しているダムだが、見るからに水位が下がり、土の部分も白く乾いてしまっている。
満水時の寺内ダムの写真と同じ場所で比較してみると、水がなくなっているのが一目瞭然だ。
福岡では、2025年9月から雨が少ない状況が続いていることから、筑後川水系の主要な6つのダムの水は減り続けていて、2026年1月30日時点の貯水率は20.1%にまで低下している。

『独立行政法人 水資源機構』の村田裕管理課長も「かなり渇水。異常渇水に近いと思っている。予報だと2月は平年並みという予報がでているので、あまり期待できない。残った水をどれだけ有効に使うか、そういうところを調整している」と危機感を持っているようだ。

こうした状況を受けて九州地方整備局などは、筑後川からの取水量カットを2週間前に決定した15%から1月28日には30%に強化することを決めた。
さらにこの水不足は私たちの生活にも徐々に影響を及ぼし始めている。
蛇口からはチョロチョロと…
太宰府市内では1月29日から蛇口からの水の圧力を弱める減圧給水を始めている。減圧給水は、太宰府市にそれぞれ隣接する大野城市でも1月15日から、筑紫野市でも28日から始まっていている。

太宰府市民に話を聞くと「協力しないといけないなと思っている。断水したら大変」と応える男性。

また「蛇口ひねったときの水圧が低い。シャーって出ていたのが、チョロチョロみたいに」と応える男性など、市民も不安を口にしていた。

この減圧給水で浴槽の水を溜める時間が長くなったり、複数の蛇口から水を使う際には水が出にくくなったりするという。

太宰府市上下水道施設課の清武伸寿課長は「正直、何とかしたいという思いはあるが、水がないと私たちもどうしようもない。ご不便はおかけしますが、より一層の節水をお願いしたい」と苦渋の選択を離す。

蛇口を15秒間絞れば節水に大きな効果
筑後川水系の主要6ダムの水は1日に34万トン使用されるが、1日分を賄うためにどれぐらいの節水が必要なのか。例えば、筑後川の水を使う350万人が皿洗いで15秒間、蛇口を絞るというのを1カ月間続けると賄えるのだという。

私たちの生活に欠かせない水。このまま状況が悪化すると断水のおそれもあるとして、関係機関は節水への協力を呼びかけている。
(テレビ西日本)
