◆ホテルには岡山国体があった1962年 昭和天皇ご夫妻も宿泊

倉敷市の鷲羽山でホテルを運営していた会社「HS」(旧商号・下電ホテル)と、美作市の湯郷温泉でホテルを運営していた会社「HR」(旧商号・ホテルリゾート下電)が、1月20日に岡山地方裁判所から特別清算の開始決定を受けたことが、民間の信用調査会社、東京商工リサーチの調べでわかりました。負債額は現在調査中です。

東京商工リサーチ岡山支店の発表によりますと「HS」は1932年に開業した「鷲麓園」の運営を引き継ぎ、1955年12月に下電ホテルの名称で設立、「鷲羽山下電ホテル」に改称し、観光ホテルを営業していました。1988年の瀬戸大橋開通後の1990年3月期には年商13億円を計上していました。

しかし、その後はバブル経済崩壊もあり売り上げは伸び悩み、近年では新型コロナウイルス感染拡大によって、さらに厳しさを増し、コロナ患者を受け入れるべく、県により借り上げ対象ホテルとして選定されたものの、コロナ禍後も集客は厳しく、累積赤字を抱える厳しい運営が続いていたということです。

2024年5月には第三者に事業を譲渡し、会社は2025年3月末の株主総会の決議によって解散していたということです。「鷲羽山下電ホテル」は岡山国体があった1962年10月に、昭和天皇ご夫妻が宿泊されたこともあります。

また、「HR」は営業不振で倒産した別会社が運営していた施設を、下電ホテルの姉妹ホテルとして営業する目的で、2001年3月に設立、「湯郷温泉ゆのごう美春閣」の名称で観光ホテルを運営していました。

2003年3月期には年商12億4400万円を計上していたということです。しかし、近年は集客力の低下で業績は低迷、コロナ禍の影響もあって、債務超過に陥っていたということです。

事業継続が困難となり、2024年5月には事業に関する権利義務を、滋賀県の会社に分割しています。「HR」は2025年3月末の株主総会の決議で解散していました。

2社の負債額は現在調査中です。

◆2つのホテルは現在は別会社が営業、もしくは営業再開に向け準備中

鷲羽山のホテル、湯郷温泉のホテルともに、特別清算した2社とは関係のない、別の会社が引き継いでいます。鷲羽山のホテルは営業再開に向けて準備しているほか、湯郷温泉のホテルは営業を継続しています。

岡山放送
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