拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんが、2月4日に90歳の誕生日を迎えます。「北朝鮮に行きたいと思っている」早紀江さんの娘を求める思いは、いま頂点に達しています。

■横田早紀江さん2月で90歳に「本当に命懸けで…」

1月27日、90歳の誕生日を前に会見に臨んだ横田早紀江さん。

【横田早紀江さん】
「本当に長い年月、たくさんの方に出会って、ここまでまっすぐに倒れることなく、皆様と一緒に、日本のために一緒に頑張ってこられたことは本当にありがたいことだと思うが、肝心のことがさっぱり見えないし、日が経つにつれて向こうも老いていくから」

目の前にあるのは、自身が90歳を迎えた今、49年前に北朝鮮に拉致された最愛の娘・めぐみさんは61歳になっているという動かしがたい現実です。

【横田早紀江さん】
「政府は難しいと思うが、本当に命懸けで頑張っていただきたいとお願いいたします」

■高市首相に期待寄せていた早紀江さん「なぜ今頃解散…」

親も子も年を重ねる中、就任直後から拉致問題の解決に意欲を示した高市首相に期待を寄せている早紀江さんですが…。

【横田早紀江さん】
「(首相に)非常に期待していたら、急に解散になって。なぜ、今頃解散なさるのかなと。一つ一つ心配で、ハラハラしながら拝見している。せっかく首相になられてまだ日も浅いのに、ああいうような解散というのは何か意味があるのか分からない。どうしてかなと思った」

今回の選挙戦で拉致問題に関する訴えが届かないことにも疑問を感じています。

【横田早紀江さん】
「(候補者が)拉致問題に対して、あんまり言葉に出ない感じが。必ず解決しないといけないという、日本の国が解決しなくてはいけない問題だということ、政治家がいるんだから、そのための政治家があれだけ立候補して、私が私がと今でも言ってらっしゃるわけでしょ。何をするんですかと…一番初めに生命を取り返さなくてはいけない。こんな理不尽なことをされて」

■「北朝鮮に行きたい」娘を求める思い頂点に

2002年に5人の被害者が帰国して以降、目に見えた動きのない拉致問題。早紀江さんは、北朝鮮はこの問題が日本国内で風化することを待っていると嘆きます。

【横田早紀江さん】
「会いたい、日朝会談しましょうと、みんな言ってこられたけど、絶対黙っている。会わないでしょ?そうやって動かそうとしていない。そうしておけば、だんだん向こう(日本)は忘れるし、もう言わなくなるで。(親世代の)あの人もあの人も亡くなって、あの人が亡くなったら、もう何にも言わないでしょというぐらいに見ていると思う。そんな国で本当にいいんでしょうかと、本当に力の限り言いたい」

「どうしたら北朝鮮がこちら側を向いて動こうとするのかが一番大事」だと話す早紀江さん。

90歳を迎える今、めぐみさんを求める思いは、募りに募っています。

【横田早紀江さん】
「行きたいと思っている、私は。北朝鮮のその現場に。そういう思いがいつもある。もう、どうなってもいい。本当にここまでやったので。(Q.羽田で迎えるよりも北朝鮮に?)行って、その人(金正恩総書記)と目を合わせて。『首相がいらっしゃる時は行ってもいい』といつも言っている。そのぐらいの思いを向こうに伝えるほうがいいと思っているので(首相に)言った。そこまで持つかどうか分からないが」

救出活動に半生を捧げた早紀江さん。3年前には体調を崩し入院しましたが、現在、体調に問題はないといいます。

【横田早紀江さん】
「しっかり気をつけて頑張って、ちょっとでも長生きしないといけないと思っている」

最愛の娘との再会を誓う母の思いがこのまま置き去りにされることがあってはなりません。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。