1月28日夜、新千歳空港で到着ロビーを飛び出し、JRの駅へ走る人たち。
札幌行きの快速エアポートの最終列車がいつもより早く「午後8時47分」になったのです。
「午後9時以降札幌駅を発着する列車を運休し、時間を確保した除雪をさせてもらいたい」(JR北海道 島村昭志 鉄道事業本部長)
除雪が追い付かず…113本の列車を計画運休
記録的な大雪で線路周辺の除雪が追いつかず、JRは28日と29日の2日間、札幌駅を午後9時以降に発着するそれぞれ113本を計画運休すると決めました。
「大変申し訳ないが鉄道の代行はバスで代行するレベルではない。快速エアポートは1本あたり約1000人の客が乗車する。代行は現時点ではできないと申し上げたい」(島村昭志 鉄道事業本部長)
最終列車後も2000人が到着…どうなる?
JRは「代行バスを準備できない」と説明しましたが、新千歳空港には快速エアポートの最終列車が出たあとも約2000人が到着する見込みです。
このためHAP(北海道エアポート)と道の運輸局が動き、バス会社に緊急の運行を要請しました。
28日午後8時すぎ、空港の到着ロビーにはHAPの職員が待ち構えていました。
「大谷地行き、現金のみです」(HAPの職員)
「JRの運休を空港で知ったのでどうやって行こうかと思ってたらバスの情報を知った」(福岡から出張で来た男性)
「飛行機は飛んでてホッとしてたが、まさかこういう事態になってるとは分からなかったのでびっくりした」(札幌市民の男性)
2000人の乗客のために用意された臨時のバスは計31台。
バスを待つ人の列は長く伸びていますが、大きな混乱はありませんでした。
一方、大谷地バスターミナルには続々とバスが到着していました。
「新千歳空港のSNSでちゃんと情報が出てたので助かりました」
「もう大変ですね。とりあえず札幌に行って一晩明かすところを探します」(いずれも臨時バスの利用者)
順調かと思われましたがこんな場面も。
まだ到着していないバスがありますが職員が出入り口を封鎖しました。
実はバスターミナルは午後11時30分で営業が終わるため、これ以降のバスは地下鉄駅の入り口で乗客をおろすのです。
「どれだけバスを確保すればいいか関係者で協議した」(道運輸局 佐伯健一 自動車交通部次長)
こうした連携が大雪が降り始めた当初にできていたら…
HAPがJRに対して異例の抗議
HAPによりますと空港の滞留者は25日が約7000人、26日が2000人、27日が500人。
HAPは28日、情報提供が不十分だとしてJR北海道に異例の抗議を行っていたことが分かりました。
「JRの運行も二転三転することもあり、25日に大規模な残留になり非情に残念に思っている」(HAP 長町泰雄 施設部長)
JRは26日の会見で…
「(臨時列車を)何本走らせてどのくらいの限界があるかなどHAPさんと全部共有。ここまでは運ぶキャパがありますとお話をしている。HAPさんとは今回結構(連携が)うまくいったかなというのが実感」(JR北海道 佐藤一朗 運輸部長)
JRの計画運休は29日も行われ、ダイヤが通常に戻るのは30日の午後以降の見込みです。