神戸市で生まれたばかりの赤ちゃんの遺体を自宅に隠していた疑いで、24歳の女性が逮捕された事件で、女性から相談を受けていた病院の院長が「逮捕は理不尽だ」として警察に抗議しました。
29日、兵庫県警に抗議文を提出したのは、熊本市にある慈恵病院の蓮田院長です。
【慈恵病院 蓮田健院長】「私は今回の逮捕は理不尽だと考えております」
1月27日、生まれたばかりだった赤ちゃんの遺体を自宅に隠した疑いで、母親とみられる女性(24)が逮捕されました。
女性は出産翌日にあるメールを出していました。
【女性が慈恵病院に送ったメール】「すでに赤ちゃんが息をしていなく…」「気が動揺してしまい出血も多かったためすぐに動けず」「もしかして私は逮捕されしまうのではとパニックになってしまい」
蓮田院長によると、女性は不安を抱える中、未受診妊婦からの相談を受け入れる慈恵病院の存在を知り、相談のメールを送ってきました。
蓮田院長は女性に伝えたうえで警察に情報を提供。
【慈恵病院 蓮田健院長】「家族にすら相談できない、出産直後の女性を保護していただきたい。そのあとに事件性があるかどうかの確認をしていただきたい」
兵庫県警が調べたところ、自宅のクローゼットの中で、ポリ袋に入った乳児の遺体が見つかり、女性は死体遺棄の疑いで逮捕されました。
赤ちゃんの死因は窒息死で、死亡推定時刻は出産時刻とほぼ同じでした。
蓮田院長は、女性に証拠隠滅や逃亡の可能性が低いことから、「逮捕は適切でない」と抗議しています。
【慈恵病院 蓮田健院長】「(遺体を)隠匿する意思が強ければ、そもそも私どもに『助けてください』というメールは送らないはずです」
意見書を受け取った神戸北警察署は、取材に対し「法と証拠に基づいて適正に捜査している」とコメントしています。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年1月29日放送)