冬の味覚「フグ」の中でも貴重な白子がとれるオスは高値で取り引きされます。
県の職員がこのほどトラフグをすべてオスで生む方法などを確立し、日本水産学会の水産学技術賞を受賞しました。
高級食材の「トラフグ」です。
中でも白子は特に貴重で、食用に適する大きさは水揚げの3割程度といわれます。
KTN記者
「普段、なかなかいただくことができないフグの白子」「口の中でとろけるよう。舌触りがとてもなめらか。これはおいしい!」
養殖トラフグの生産量日本一を誇る長崎県で、新風を起こす技術が開発されました。
それはトラフグを全てオスで生み、さらに白子を大きく発達させるというものです。
開発した県職員の濱崎将臣さんと吉川壮太さんは28日に浦副知事を訪ね、受賞を報告しました。(※「崎」は「たつさき」)
濱崎将臣さん&浦 副知事
「(フグは)大きくなってもおいしい」「白子もおいしいし、大型化したフグの身の部分もおいしいと」
トラフグを全てオスで生むには最初の代理の親にクサフグを使い、交配を繰り返すことで全てオス化するという技術を世界で初めて成功させました。
また、白子が大きく発達する特徴のトラフグをゲノム情報を元に選抜する方法も開発。
2つの技術を融合することで、大きい白子を持つオスを生産できるようになりました。
白子の重さは平均で2.5倍、食用に適する大きさは水揚げの8割と大幅にアップしました。
濱崎将臣さん、吉川 壮太さん
「大きくなるとやっぱり曲がる」
「形もいろいろある」
(大きさは?)
「250gくらいあると思う」
上五島水産業普及指導センター 濱崎将臣 主任技師
「長崎県産トラフグと売り出して飲食業界も盛り上げていけたらと思う」
県総合水産試験場 吉川壮太 主任研究員
「長崎のフグを食べると、普通は付いていない白子が確実にコースに入っているというのは売りになると思う。そういう姿が目指すところ」
この技術を活用した県内の養殖トラフグの生産額は(2023年)推定6億5000万円で、平均単価も1割上がりました。
今後はブランド化を目指し、トラフグ養殖業界をさらに後押ししたい考えです。