車道は真っ白で、車のヘッドライトが辛うじて見える程度。
視界を遮る危険なホワイトアウトが発生したのは、21日朝の青森市です。
歩道で立ち止まる人もかすんでしまうほどの激しさです。
今シーズン最強で最長の“居座り寒波”が列島に襲来。
数年に一度の寒気で災害級の大雪となる恐れがあり、交通障害や立ち往生などに警戒が呼びかけられています。
青森市では、正午に積雪が75cmに達し、日中も氷点下4度と厳しい冷え込みに。
取材した男性の家ではドアの鍵が凍り、家から出られなくなったといいます。
男性は「(業者に頼んで)ドア開くようになったんだけど、カギ全部取り換えなきゃいけないんじゃないかな」と話します。
山陰地方も雪景色に。
強い雪が降る中、傘やフードをかぶり、雪対策をしながら児童が登校しているのは島根・浜田市です。
積もった雪に足跡がくっきりと残されていました。
島根・松江市内は、松江城が白くかすむほどの激しい雪が降り、屋根にも雪が積もり、辺り一帯が雪景色となりました。
橋の上を歩く女性は傘を斜めに倒し、横から吹き付ける雪を防ぎます。
松江市では正午に積雪8cmを観測しました。
鳥取市は氷点下の寒さとなり、午前10時に積雪3cmとなりました。
街の人は「朝起きたら雪が降ってなくて安心したんですけど、一瞬でこんなに白くなっちゃって、もっと積もりそうで心配します」と話していました。
居座り寒波の影響は、衆院選で候補者のポスターが貼られる掲示板にも。
福島選挙管理委員会・中野貴幸事務局長:
きょうのような天候の中、業者さんが移動するにも通常の倍の時間がかかったりとか、場所によっては積雪が少しあって、作業の方の進捗に若干遅れが生じる可能性は危惧しております。
今回の居座り寒波で、特に災害級の大雪となりそうなのが日本海側です。
青森県の酸ヶ湯では、今シーズン全国で初めて積雪が4メートルを超えました。
また石川・輪島市では、仮設住宅の前で雪かきしている人の姿がありました。
「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」と呼ばれる活発な雲の列が、日本海側の広い範囲に災害級の大雪をもたらすとみられます。
この寒波で、関東にも雪が。
一面の雪景色となったのは、神奈川・箱根町の大涌谷です。
黒たまごのオブジェにも雪が積もりました。
関西から来た観光客は、「中々ないんで逆に良かったかな。そんなに雪はないって言ってたんで」「景色もまた違う感じでいいですね。こんなに降ると思わなかった」と話していました。
正午ごろには、神奈川・秦野市で雪が降り始めました。
さらに、正午過ぎには横浜市内でも雪が降りました。
神奈川県を中心に降り出した雪。
この冷え込みの中、川崎市の川崎大師で21日に行われていたのは「初大師」。
新年になり初めて迎える縁日で、多くの人がこの1年の健康などを願いに訪れます。
午後1時の気温は4.9度と、日中になっても気温が上がらず、このあと東京都内でも雪が降る可能性があります。
千代田区にある「大手町の森」で21日から始まったのが、焼き芋やサツマイモスイーツの名店が集まるイベントです。
真っ赤な耳と指をした女性は、アツアツの焼き芋を頬張っていました。
この寒さをしのごうと、ヘッドホンを耳当て代わりにする人も。
販売する人たちも寒さとの闘い。
「寒いですね。ちょっとつらいですけど、焼き芋屋なので寒い方が。いつもより厚手のインナーと、カイロを中に貼って対策してます。靴の中にも入れて対策してます。雨とか雪が降るとお客さまが立ち止まりにくくなっちゃうかなと」と話していました。
この最強で最長の寒波。
22日は東海地方でも積雪が急増し、東海道新幹線にも影響が出る恐れがあります。
22日の正午までに予想される24時間の降雪量は、東北地方で70cm、関東甲信地方で50cm、北陸地方で100cm、東海地方で40cm、近畿・中国地方で80cm。
21日夜から災害級の大雪となる恐れがあり、予防的通行止めが行われる可能性がある他、交通障害や立ち往生に警戒が必要です。
また、神奈川・横浜市などで降り出した雪は、このあとの帰宅時間帯にも注意が必要です。
午後5時からの雨と雪の予想では、神奈川県の箱根町で雪が降り、午後10時ごろに再び横浜市周辺で雪が降る見通しです。
22日の東京都心は、21日朝よりも2度以上寒くなります。
予想最低気温は氷点下1度と真冬の寒さとなる見込みで、冷え込みによる体調管理に注意してください。