人生を終えるための準備「終活」のセミナーが広島市で開催されました。

【石井記者】
「きょうこれから始まるのは、150人の予約があっという間に埋まったセミナーです。年配の方が多いですね」

きょう、広島市で行われた終活セミナー。葬儀の事前予約や遺言書の作成など、専門家が人生終盤の心構えを伝えます。

訪れた人がみな手にしていたのは、広島市が作ったエンディングノート「いきいき人生ノート」です。

大切な資産情報や、亡くなったときに連絡をしてほしい人など、いわゆる旅立ちの準備を記すためのノートで、先月から区役所で無料配布を始めたところ用意した1万部が品薄になる人気ぶりです。

しかし、なぜ行政がエンディングノートを作ったのでしょうか?

【広島市高齢福祉課・升井亮課長】
「行政に関する各種制度の概要ですとか相談窓口などお役立ち情報をわかりやすく入れることによって終活に役立てていただきたいという風に作っております」

このノートでは、退職後、子どもの独立や認知症の疑い、病気による入院など高齢期に起こりうるライフイベントを確認でき、その都度、必要な行政の相談窓口が分かるようになっていて高齢者と支援先をつなぐ役割を担っているんです。


こうしたエンディングノートを作る自治体は県内外で増えていますが、今回、広島市は独自の工夫も凝らしました。

【石井記者】
「今回、広島市は、1人暮らし向けにこうした玄関や携帯に貼る2種類のシールを作成し、ノートと一緒に配布しています」

書いた終活ノートを冷蔵庫に掲示し、玄関の内側にこのシールを貼っておくことで、緊急時、駆けつけた人へノートの存在を知らせ病歴や連絡先など支援につなげてもらおうという取り組みです。


【参加者】
「このことを地域の人にお知らせしたらいいなと思いました」
「娘たちに迷惑をかけないようにと思いました」
「うちの近所にもおひとりさまの方も増えていますし本当に助かりますよね」

広島市に住む65歳以上の高齢者は現在およそ31万人。人口全体の26.6%を占めています。


【広島市高齢福祉課・升井亮課長】
「広島市民の高齢者の方がいきいきと安心して暮らしていけるそういった社会を目指しております」

「人生の終盤をいきいきと自分らしく過ごしてもらいたい」と作られた「終活ノート」は今年4月に増刷予定です。

テレビ新広島
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