愛媛県東温市にある愛媛大学附属病院で、乳がんを患った若い女性に抗がん剤治療を施す前、卵巣の組織を取り出して凍結保存したあと、治療後に体内に戻す手術が行われ、去年12月に無事出産したことが15日に発表されました。この手法の成功は四国で初めての成果としています。

愛媛大学附属病院・産婦人科の安岡稔晃助教によりますと、愛媛県内の女性(30代)は乳がんを患い2022年1月に附属病院に。抗がん剤の治療を受ける前に生殖能力を温存するため卵巣の組織を取り出し、凍結・保存する処置を受けました。

このあと抗がん剤治療で体調が回復した翌年8月、凍結させた卵巣の組織を元の状態に戻し、体内に戻す手術を行いました。

この女性は手術のあと子どもがすぐに欲しいため体外受精を選び、去年12月に無事、元気な赤ちゃんを出産したということです。

この処置の方法は「卵巣組織凍結保存・自家移植」と呼ばれ、国内では臨床試験の研究段階。成功例は国内でも少なく、四国で初めての成果としています。

この治療のメリットは卵巣が抗がん剤のダメージを受けないため、閉経する恐れがなく、妊娠できる能力を温存できるとしています。

子ども・若い世代のがん患者を対象に生殖機能を温存するケースの治療は、卵子・精子や受精卵の凍結保存のほか、卵巣を吊り上げて放射線を極力避ける方法などがあります。

安岡助教は、若い女性ががんを患い出産をあきらめるケースもあったが、今後はこの治療法をPRし、悩む人たちを支援していきたいとしています。

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テレビ愛媛
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