不正に車検を通したとして、愛知県一宮市の自動車整備会社の社長らが13日、逮捕されました。会社の経営者が代わり、”ぺ-パー車検”が急増したとみられています。
一宮市にある「にむら自動車」の社長・川崎貴彦容疑者(49)は、別の自動車整備会社の社長・梅田豊容疑者(43)ら男2人とともに逮捕され、14日朝、送検されました。
その容疑は”ペーパー車検”です。去年9月から10月にかけ、必要な整備や点検をしたとウソの書類を作成し、車6台分の車検を不正に通した疑いが持たれています。
東海テレビは、川崎容疑者の会社でペーパー車検の被害に遭ったという男性から話を聞くことができました。
男性は去年、にむら自動車に車検を依頼しました。数日後、車検を終えたばかりの車に乗ってみると…。
車検を依頼した男性:
「ヘッドライトが一つ消えていた。ヘッドライトが消えて、車検受かるはずないんですけど」
不審に思って整備記録を確認し、にむら自動車に問い合わせをすると、ペーパー車検である事実を告げられたといいます。
車検を依頼した男性:
「走っちゃいけない車なのか、このまま乗っていてもいい車なのか、もしくはよその整備会社に持っていって『大丈夫ですよ』と何かをいただかなきゃいけないのか、ということはありますよね」
関係者によりますと、後継者不足に悩んでいたにむら自動車の前社長は、おととし12月、事業譲渡という形で川崎容疑者に会社を売却。
すると直後から、にむら自動車の車検の扱いが急増しました。1年間でおよそ2800台と前の年の5倍にもなり、そのうち8割ほどがペーパー車検だったとみられるということです。
車検を依頼した男性:
「一番心配なのは、車検が通っていなかったということだと、これからどうなるんだろうなと」
にむら自動車では、以前からの顧客の車検などは別の社員が担当しているということですが、警察は川崎容疑者らが組織的にペーパー車検を繰り返していたとみて調べています。