多くのスタートアップ企業が集まる街、東京・渋谷。
大都市ゆえの希薄な企業間のコミュニティーの改善策に迫りました。

国内有数の2000社以上のスタートアップ企業が集まり、ビジネス街へと変貌を遂げている東京・渋谷。

多くのビジネスパーソンから選ばれる街づくりをしているのが「東急不動産」です。

100年に1度の再開発で次々とオフィスビルや大型複合施設を開発し利便性を高める中、東急不動産の大西里菜さんは「単に便利な街ではなくて、そこに行かないとできない人と人のつながりを支援したり、第2の地元と思ってもらう人の数を増やしたい」と話します。

渋谷のさらなる価値向上と新たなにぎわいを創出するコミュニティーづくりに迫りました。

近年の再開発ラッシュにより、東京・渋谷区にオフィスを構えるスタートアップ企業の数はここ10年で約3倍になる中、スタートアップ企業の「Groovement」ではある悩みがあるといいます。

スタートアップ企業「Groovement」・山口真奈さん:
信用がないという中で色んな企業の方とご一緒する機会を作りにくかった。私が地方出身で渋谷という街にドライなイメージもあった。

大都市における、企業間のコミュニティーの希薄化。
若手経営者やスタッフの孤立を改善するため立ち上がったのが東急不動産です。

東急不動産・大西里菜さん:
建物の開発だけではなくて、実際に街を作り上げるのはそこに集まる人。コミュニケーションを活性化させる仕組み作りだったり、立場とか業界の肩書を超えてつながっていける街にしたい。

そこで開発したのが、渋谷にいる様々なビジネスパーソンをつなぐコミュニティーアプリ「SHIBUYA MABLs」です。

アプリの登録者は、東急不動産の大型複合施設ならではの環境を生かした多彩な交流イベントや、クラブ活動に参加できる機能を利用することができるといいます。

多くの企業が集まる渋谷だからこその出会いをつくるため、異業種交流会では世代別、経営者向けなど様々な切り口で開催し、200人以上のビジネスパーソンが集まることもあります。

大規模な会場、スペースを自由に使えるからこそ多種多様なコミュニティーを形成できます。

「商業施設で『小杉湯原宿』という銭湯を経営しています」「東京に出てスタートアップに行こうと」「役者とプロデューサー、マッチングしましょう」「この会社も映画とショートドラマを作っているので」といったやりとりも見られました。

渋谷で新たなにぎわいを見せる場所は他にもあります。

都市と自然が共存するスポーツパークで定期的に活動するランニングクラブです。

クラブ参加者は「ビジネス的な出会いもあれば趣味でもつながれる。色んな職業の方と交流しながら、仲良く走れるのは良い環境」と話していました。

また、開放感あふれるラウンジで好きな本を紹介しつつ仕事について語り合う読書クラブもあります。

読書クラブに参加した「Groovement」・山口真奈さん:
たくさんの仲間ができると渋谷が第2の地元に。イベントを一緒にしようとかスタートアップ交流会を先日開催した。

一緒に仕事したい、もっと仲良くなりたいと思った人とはアプリ上でアカウントを交換し個別でやりとりできるチャット機能や、渋谷の飲食店をお得に使えるポイント機能を活用し、ランチ会・飲み会に誘うこともできます。

既存のコミュニティーを超えて出会い、つながることでビジネスチャンスを広げたり、企業間の共創を生み出した事例も出てきています。

東急不動産・大西里菜さん:
渋谷は住む・働く・遊ぶ、色んな人がいて、しかも同じ時間帯にこんなに人が集積している街は本当に珍しい。働いて帰って駅の往復だけではない「第2の地元」、ただいまと言えるような場所がもう一つあるような、その場所が渋谷だったらいいなと。