住宅価格の高騰が続く中、子育て世帯を対象に家賃が2割安になる新事業を東京都が進めています。
住宅事情について街の人に聞いてみると、「去年買って、戸建てを買ってマンションの方が高くて、選ぶときにやっぱり都心のマンションとか全然買えない値段で郊外の方に」「マンションすごい値上がりしてて“億”、億マンション増えているから」「みんな破産しちゃうよね、買えないよね。無理でしょうね」「住めないなって感じ」といった声が聞かれました。
不動産情報サイトの調べによると、2015年11月の東京23区の新築戸建て住宅の平均価格は8107万円と、5年前の5643万円と比べ、約44%も上昇しています。
一方、ファミリー向け賃貸マンションの平均家賃も25万1446円で、こちらも5年前の19万558円と比べ、約32%の上昇となっています。
街の人からは「高いと思う。高くなっている。家を建てようか検討している時でして、数年前よりすごく高くなっているのでびっくり」という声が聞かれました。
住宅価格が高騰する中、全国の自治体では子育て世帯を対象にさまざまな補助が進められています。
中でも注目されているのが、東京都が進めている家賃2割安の「アフォーダブル住宅」です。
「アフォーダブル」とは、「手頃な・入手可能な」という意味です。
東京都がファンドを通じてマンションや戸建てを購入し、子育て世帯やひとり親世帯に向けて相場より約2割安い家賃で提供する取り組みです。
築41年の空き家を子育て世帯向けにリフォームした物件の中を見せてもらうと、1階の床はバリアフリーにリフォームされていました。
ヤモリ・藤澤正太郎代表
こうやってなるべく段差がないようにすることによって、子育て世帯の入居者さんがいたときに安全に暮らしていただけるよう工夫をしている。
キッチン、ダイニングも、床・壁紙・天井の全てがリフォームされ、大きな窓は遮熱、断熱性の高い二重ガラスに変更されていました。
洗面所、浴室もリフォームされ、新たに追いだき機能も付けられていました。
ヤモリ・藤澤正太郎代表:
元々古いタイルだったが、タイルだと冷たくてヒートショックが怖いので保温性のあるシートに床を張り替えています。
急勾配の階段には手すりを設置して安全性を確保。
2階もフルリフォームされ、押し入れにはロールアップカーテンが取り付けられていました。
東京・八王子市で築41年、72平米、駐車場付きのこの物件の家賃は8万8000円。
付近の相場は約10万円のため、約2割安です。
ヤモリ・藤澤正太郎代表:
手つかずの空き家をうまく活用して価格を抑えたリフォームをすることで全体のコストを下げるので、賃料を下げることができる。アフォーダブル住宅として提供するには市場価格の2割安い賃料を目指している。
アフォーダブル住宅のモデルの1つであるマンション「ネウボーノ菊川」では、入居者を未就学児らがいる家庭に限定。
収納や安全面はもちろん、マンション内での託児サービスや子供の遊び場など、子育て世帯に充実した設備があります。
東京都は早ければ2026年度にも、こうしたアフォーダブル住宅を約300戸提供する予定です。