大規模な反政府デモが各地で起きているイランに対し、日本時間の12日午前、アメリカのトランプ大統領が軍事介入を行う可能性を示唆しました。

アメリカ・トランプ大統領:
殺されるべきではない人たちが殺されているようだ。われわれは非常に強力な選択肢を検討中だ。

イランでは、2025年12月末に始まった物価高騰などに抗議するデモが全国に拡大。

治安当局はインターネットを遮断し、強硬手段でデモの鎮圧に乗り出しています。

アメリカを拠点にしている人権団体によると、11日までにデモの参加者など496人、治安当局側48人、合わせて544人が死亡。
調査中のものを含めると、死者は1000人を超える可能性があるということです。

一方、イランの最高指導者ハメネイ師は9日、軍事的な措置を検討する考えを示しているトランプ大統領に対し対決姿勢を強調。

イラン・ハメネイ師:
彼(トランプ大統領)がそんなに有能なら、まず自分の国を管理すべきだ。

こうした中で、今後の鍵を握る可能性があるのが、イラン国民にデモを呼び掛けた人物です。

元皇太子・パーレビ氏:
街頭でも自宅からでもみなさん、抗議の声を上げてください。

1979年のイラン革命で失脚した国王の息子で、アメリカに亡命しているパーレビ氏です。

デモ隊からは、「パーレビは帰ってくる!王よ永遠なれ!」など、王政復活を求める声も出ていました。

そうした中で、軍事介入を示唆したトランプ大統領。
「イランの指導者から交渉のための電話があった」と述べ、交渉を求められたことも明かしています。

一方、デモの激化を受け日本政府は11日、イランの危険情報を全土で渡航中止勧告のレベル3以上に引き上げました。