福島の馬文化といえば相馬野馬追。2025年から女性の参加資格が広がるなど、新たな時代に向かう伝統行事に、2026年も騎馬武者たちは熱い思いを寄せている。
福島県飯舘村の牧場で、ウマを愛おしそうに見つめる細川美和さんは、2025年5月に相馬野馬追に出場した騎馬武者のひとりだ。
千年あまりにわたり受け継がれてきた相馬野馬追。女性にのみ設けられた「20歳未満で未婚」の参加条件が2025年に撤廃され、細川さんは20年ぶりに騎馬武者として参加した。
「出られなくても野馬追には必ず行っていたので、なぜ乗れないのだろうという悔しい気持ちでいっぱいでした。『やっとか』という気持ちでいっぱいでした」と細川さんはいう。
相馬野馬追のメインイベント、打ち上げられた御神旗(ごしんき)を奪い合う「神旗争奪戦」。細川さんの手には勝利の証があった。
「20年ぶりの出陣だったので、本当に出られただけでもうれしかった」と振り返る。
午年の今年は、またあの舞台でもっと速くもっと強く輝けるように。新たな伝統を築いていく覚悟だ。
「来年も女性の騎馬が今年よりも増えてくれるといいと思っている。時代の流れとともに出場頭数が減ってきているので、やっぱり男女差別ないようにみんなで無形文化財を盛り上げていけたら。ウマと人が人馬一体になるお祭りというのが一番の魅力」と細川さんは話した。
ヒトとウマが築き上げた伝統文化は、新しい時代に乗りながら受け継がれていく。