富山湾の冬の味覚、寒ブリの不漁が続き、価格が高騰しています。

その一方、福井県では大漁となる日も。富山湾で獲れない理由を取材しました。

*リポート
「けさ水揚げされたブリが次々に並べられていきます」

9日朝の氷見漁港です。水揚げされたのは236本。今シーズンは合わせて80トンほどしか水揚げがなく、平年の4割にとどまっています。

安定した出荷の見込みが立たず、例年、12月上旬頃に出される「ひみ寒ぶり宣言」も今シーズンはまだです。

*リポート
「氷見市内のスーパーです。こちらでは今朝水揚げされたブリが100グラム750円で販売されています」

異例の高値が続いています。氷見市のスーパーでは去年のおよそ2倍の値段がついていました。

Q)ブリはよく買う?
*買い物客
「毎年買いに行く。今年は買えなかった。高くて。家計を圧迫するので全然食べられない」

*買い物客
「高いね。いつもなら東京の娘に送っているが送れない。」

地元のスーパーの店主は、今シーズン、寒ぶり宣言が出ない可能性もあると話します。

*浜井フードセンター 浜井祐雄さん
「痩せたブリが多い。良いブリが少ない。だから(一本)何十万円もする。」

Q)宣言は出ると思う?
「何十年も魚屋をやっているが可能性はうすい。」

これには県外からの観光客も。

*滋賀からの観光客
「氷見のブリを買いに来た。高いね。でも食べたら満足すると思う」

一方、福井県美浜町の漁港では、年明けから一気に水揚げが増え、大漁となる日も。

7日はおよそ1400本の寒ブリが水揚げされました。

今シーズン、なぜ富山湾での水揚げが少ないのでしょうか。

*県水産研究所県 野原葉研究員
「12月下旬からだいぶ海水温が下がってきたが、平年より海水温が高い海域が沖合の方まで広く広がっていた。そこをブリが通過した可能性がある。富山の定置網に入らず沖合を泳ぎ福井の定置網に入ったのでは」

昨シーズンの海水温を示した地図では、黄色で示されたのが14度から15度の範囲。ブリが好むとされる海水温です。

今シーズンはその範囲が沖合まで広がっているのがわかります。

県水産研究所はブリが南下するルートが平年よりも広がったことで、富山湾に寄り付く確率が低くなっていると分析しています。

*県水産研究所 野原葉研究員
「1月にドンと漁獲量が伸びる年がある、2018年は2月、3月頃にも漁獲量が多かった。過去の動向と照らし合わせると、まだまだ1月中に伸びる可能性ある。まだ失望するには早い」

この状況にふるさと納税の返礼品にも影響が出ています。

氷見市はひみ寒ぶりの関連商品を返礼品としていますが、先月、先行予約を打ち切りました。

*氷見市 菊地正寛市長
「こればっかりは自然相手なので何とも言えない、1日も早く寒ぶり宣言が出るようにと希望をもっている」

市は今シーズンの寒ぶり宣言が見送られた場合、返礼品を別の品に変更する対応を検討しているということです。

富山テレビ
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