テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から14年前の2012年1月11日、中国国籍の受刑者が広島刑務所から脱走する事件がありました。
午前10時半頃、広島刑務所の刑務官が当時40歳だった中国国籍の受刑者が見当たらないことに気づきました。
刑務所の監視カメラには下着姿で高さ2.5メートルの塀を乗り越える受刑者の姿が映っていました。
【菱野記者】
「刑務所から脱走した男は、工事の足場を利用して塀の外に出たとみられています」
この受刑者は殺人未遂など4つの罪で懲役23年の判決を受け、この事件の4年前から広島刑務所で服役していました。
【住民は】
「子供の下校とかもあるので怖いかな」
「そりゃいけんよね。逃がしたもんが悪い」
脱走した男は、空き巣や車上荒らしなどを繰り返しながら逃走を続けましたが、2日後の13日、刑務所からおよそ2キロ離れた西区・天満小学校近くの路上で逃走の容疑などで逮捕されました。
脱走から54時間、住民を不安に陥れた逃走劇に幕が下ろされました。
(メモ)
2012年5月22日、広島地裁は「社会に重大な不安を引き起こした」と指摘したうえで「中国にいる父親や親族の安否を確認したかった、という動機には同情の余地がある」として懲役2年4カ月の判決(求刑は懲役4年)を言い渡し、その後、刑が確定しました。