年末年始、3歳未満の幼い子供の事故に注意が必要だ。NITEによると、過去5年間で報告された事故は47件、8割が屋内で発生し、スチーム式加湿器によるやけどや、ボタン電池の誤飲が重大事故につながる恐れがあるという。誤飲防止について「トイレットペーパーの芯を通る物は手の届かない場所に」と呼びかけている。
3歳未満の子供の事故に要注意!
テーブルに残されたボタン電池にスチーム式加湿器の吹き出し口。
3歳未満の幼い子供のヒヤリ・ハットに、年末年始は要注意だ。

NITE(製品評価技術基盤機構)が25日公開したのは、3歳未満のやけど・おもちゃの事故映像。

スチーム式加湿機能付きの空気清浄機の運転中、子供が高温になった蒸気口に触れやけど。

NITEによると、2020年から2024年までの5年間に報告のあった3歳未満の子供が製品事故に巻き込まれた事例は47件。そのうち8割は屋内で発生したケースだ。
子育てする中でヒヤリとした体験について街では「シールを口の中でモグモグやっていたことが1回あって、すごい怖かったです」「上の子の小っちゃいオモチャを下の子が口に入れちゃったりとか、同じ空間で遊んでいると危ないなと。一番、1~2歳が怖い。1~2歳はイヤイヤ期だし言葉も上手にしゃべれないので」などの声が聞かれた。

つかまり立ちや、一人歩きができるようになる3歳未満の時期に集中する傾向にあるというのが、やけどや窒息・誤飲などの屋内で発生する事故。
「ボタン電池」誤飲の危険が…
中でも誤飲においてNITEが注意を呼び掛けているのが「ボタン電池」だ。

例えば、テーブルの上にボタン電池を残したまま親が離れた場面。
ほんのわずかな隙に子供の手が…。

ボタン電池を誤飲してしまうと、放電によってアルカリが生成され食道や胃などの消化管を傷つけ、場合によっては接触部分に穴が開くなど重大な事故につながる恐れがある。
ボタン電池サイズのものの誤飲ヒヤリについては、街でも「たぶん100円玉サイズのオモチャで遊んでて、いつの間にか1ピースなくなってて。もしかして飲み込んだんじゃないかと。違うところからポロッと出てきて、やっぱり赤ちゃんに持たせるオモチャじゃなかったねって」という声も聞かれた。

NITEは誤飲しやすいものを家庭で見分ける方法として、トイレットペーパーの芯を紹介。

誤飲事故の多い3歳の子供の口がペーパーの芯とほぼ同じ直径約4cmであることから、芯を通るものについては子供の手に届かない場所に保管することを勧めている。
(「イット!」12月25日放送より)
