12月に結婚したばかりの夫婦が記念に作ったのは、本人たちそっくりの3Dフィギュア。
さらに、夫の手に乗るのはペットのタカです。
今、人生の思い出を形に残す“自分フィギュア”が人気となっています。
フィギュアを作成した夫婦:
まずリアルさにびっくりしました。鳥の瞳まで、全部本当にきれいに再現されている。
フィギュアはどのようにして作成されるのでしょうか。
取材班が向かったのは、さいたま市にあるスタジオです。
特殊なカメラに囲まれ、空手着姿で勇ましいポーズをとる男の子。
ここで作成されているのが、自分だけのオリジナル3Dフィギュアです。
自分フィギュアを作るには、100台近いカメラで360度、撮影します。
ポーズを決めれば、撮影時間はわずか1秒です。
そして、フィギュアができるのは約2カ月後で、子供の成長記録やカップルの記念日など、人生の大切なシーンを立体的に再現できます。
フィギュア作成にきた親子からは「おばあちゃんにあげられたらいい。楽しみ」という声が聞かれました。
金額はサイズなどにもよりますが、1体2万円からです。
FIGURE RIZE取締役・太田晃洋さん:
当初は(申し込みが)月に15組だったが、今は40~50組くらいに増えている。当時、息子はこうだったよねという気持ちに、いつでもタイムスリップできるところが魅力。
12月に結婚式を挙げたばかりの鈴木さん夫婦は、披露宴用にオリジナルフィギュアを作りました。
テレビの横の一番目立つ場所に飾られていたのは、優しくほほ笑む夫婦のフィギュアです。
そして、夫の左手を見ると、実家でペットとして飼っているタカの「セナ」が乗っていました。
ペットのタカのセナは、夫婦の共通の趣味であるキャンプに連れていくほど、2人にとって大切な存在です。
フィギュアを作成した鈴木さん夫婦:
(セナくんは)家族の一員として、我々の(日常の)中に溶け込んでいる存在なので、そこもしっかり表現していただいた。(フィギュアを)見るたびに結婚式を思い出して、すごく楽しかった思い出がよみがえる。
また、2人は「僕は妻の背中を持っているが、妻は触ってくれていない。これは(作った)後で分かったんですけど」「こういうのも残せるのが良かったよね」「これもひとつの笑いに。見るたびに笑えるなぁと」と話し、写真では残らない意外な思い出も残されていました。
続いて向かったのは、東京・江東区にあるアジア最大級の「ミニチュアミュージアム」です。
広がっていたのは、80分の1サイズで作られた幻想的な世界。
そこには、何やら個性的なポーズをとる多くのフィギュアが見られました。
スモールワールズ・松本芹花さん:
こちらに置いてあるのが、実際に来場されたお客さまのフィギュア。
ミニチュアミュージアムでは、自分そっくりなフィギュアを作って、ミニチュアの世界に住むことができるのです。
ミニチュア世界の住民権の金額は、フィギュア2体付きで4800円からです。
フィギュアを制作したカップルは「自分たちがあんなに小さく表現してもらうのが新鮮で楽しみ。(ミニチュアの世界に)ぜひ置きたい」と話していました。
自分フィギュアを作る人は、1日50人ほどに及ぶといいます。
スモールワールズ・松本芹花さん:
自分のフィギュアが置かれているかなと、再来場される方もいらっしゃる。お子さま連れの家族や、最近は海外の方も多くフィギュアを作られています。