真夜中に警備会社へと忍び込み、駐車場内をうろつく人物。
防犯カメラに映っていたのは、福岡市にある警備会社から車2台を盗んだ疑いで23日に逮捕された65歳の男です。
手慣れた様子で車を盗み出す一部始終が防犯カメラに記録されていました。
帽子をかぶり、ダウンジャケットを着た男が警備会社に忍び込んだのは、12月7日午前2時半過ぎのことでした。
車の間を通り抜け、男が向かったのは倉庫。
男はそこから車の鍵を持ち出すと、1台の車に乗り込み走り去ったのです。
同じ日の午後11時過ぎ、男は盗んだ車に乗って、再び警備会社に現れたのです。
同じ場所から持ち出したのは別の車の鍵。
すると、乗ってきた車から大きな荷物を運び出し、新たに目を付けた車に乗せ替えて再び走り去ったのです。
1台を戻し、新たに別の1台を盗むという謎の犯行。
そしてこの2日後、事態が急展開します。
新たに盗まれた車は、警備会社から約7kmほど離れた福岡市内にあるコンビニの駐車場に、前輪がパンクした状態で乗り捨てられていました。
逮捕された男は、現場となった警備会社の元従業員。
なぜ男は、元勤務先から車を盗んだのでしょうか。
警察の調べに対しては「私は住む家がなく、車中泊がしたいと思い車を盗みました」と供述し、容疑を認めています。
警備会社内の複数の防犯カメラが一部始終を捉えていた今回の犯行。
警察は余罪の有無を含め、調べを進める方針です。