船舶や航空機などの分野で資格をもつ社会人が即戦力の海上保安官となるべく研修を受けてきた海上保安学校門司分校で24日、修了式が開かれました。
福岡県北九州市の海上保安学校門司分校で修了式を迎えたのは、船舶や航空機、無線通信などの分野で専門的な資格を持つ18歳から56歳までの17人です。
17人のほとんどが転職し門司分校に入校していて、これまで半年間、法律や鑑識などの専門知識を学ぶほか、制圧術や武器使用の訓練などに励んできました。
式では航空自衛隊の元通信士で定年退職後に入校した恩田克実さん(56)が答辞を読み上げました。
◆恩田克実さん(56)
「私たちは本日、第一線の現場に赴きます。それぞれの現場において必ずや、この美しい日本の海を守り抜くためにまい進していく所存です」
恩田さんは24日付けで東京湾海上交通センターに配属され、海上の管制業務にあたることになっています。
海上保安庁職員の志望者は年々減少していて、人手不足が深刻化するなか、17人は即戦力としての活躍が期待されています。