掛川区検察庁は12月22日、新東名高速のトンネル内で追突事故を起こし、同乗していた男性にケガをさせた過失運転致傷の罪で俳優の広末涼子さんを略式起訴しました。

俳優の広末涼子さんは4月7日、新東名高速・上りの粟ヶ岳トンネルを自家用車で走行中、大型トレーラーに追突する事故を起こし、同乗していた男性にケガをさせた疑いで書類送検されていて、掛川区検察庁は12月22日、過失運転致傷の罪で略式起訴しました。

起訴状によると事故を起こした際の走行速度は時速185キロに及び、捜査関係者の話では現場には目立ったブレーキ痕はなく、広末さんの車は走行車線でトレーラーに追突した衝撃で壁に衝突し、その後、はずみで追い越し車線まで行って停車していました。

ただ、広末さんは「あまり覚えていない」と供述していたということです。

静岡地検は「現場付近の道路状況などのほか、過失の内容、被害者の意向、同種再犯の防止に向けた被告人の対応など様々な事情を考慮して略式命令の請求をするのが相当の判断とした」と述べています。

一方、広末さんをめぐっては4月8日未明、島田市にある病院で看護師の女性を複数回蹴った上、ひっかいてケガをさせた現行犯で逮捕され、同月16日に処分保留で釈放された後も任意の捜査が続いていましたが、静岡地検浜松支部は12月22日付で不起訴処分(起訴猶予)にしています。

これまでに、広末さんは傷害事件でケガをさせた女性との間で示談が成立したことがわかっていて、静岡地検は「事案の軽重や犯行後の状況も含めた関係証拠の内容も踏まえた」とコメントしています。

広末さんの個人事務所は5月2日、公式サイトで気分が高揚する躁状態とうつ状態を繰り返す双極性感情障害などと診断されたことを明らかにし、当面の間、すべての芸能活動を休止する方針を発表しています。

テレビ静岡
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