札幌市清田区に住む60代の女性が警察官などをかたる詐欺で約8000万円分の暗号資産をだまし取られる詐欺がありました。
警察によりますと、11月上旬、女性のもとに大手通信会社を名乗る人物から女性に電話がありました。
その中で群馬県警の「ナカジマ」を名乗る人物が「銀行口座がマネーロンダリングに使われている」などと女性を脅しました。
その後、群馬県警の「アライ」を名乗る人物などから、ビデオ通話で「資金調査」の名目で持っている現金を暗号資産に変えるよう指示がありました。
ビデオ通話に登場した「アライ」は50~60代の男とみられ、中肉、黒髪に白髪交じりで青色のワイシャツ姿だったということです。
その後、群馬県警の「タカハシ」を名乗る人物に暗号資産を扱うアプリなどの操作を指示されました。
女性は11月15日から12月14日ごろまでの間に定期預金を解約するなどして約8000万円分の暗号資産を指定されたアドレスに送金しました。
12月14日に「タカハシ」から「これが最後の調査です」のSNS上でのメッセージを最後に連絡が途絶えたことで、女性は被害に気付いたということです。
■札幌市では”億単位”の詐欺被害が多発
札幌市では、今回の事件以外にも、巨額詐欺被害が相次いでいます。
■厚別区の60代の男性
警察官などを装った詐欺の手口で約1億4500万円をだまし取られる
■西区の50代の男性
警察官などを装った男らに約8000万円と約4200万円分の金塊、あわせて約1億2200万円をだまし取られる
■手稲区の40代男性
投資詐欺に遭い1億1600万円をだまし取られる
■西区の60代女性
警察官などを装った男らに約2億5000万円をだまし取られる
警察は「警察が現金や暗号資産を要求することはありません」と注意を呼びかけています。