全国に誇りたい新潟のグルメ。今回は寒いこの時期にぴったり、安くてボリューム満点の『もつ煮定食』を紹介します。

【氏田陽菜アナウンサー】
「だいぶ大盛りですね」

【店員】
「ご飯は食べ放題です」

土鍋で提供される熱々のもつ煮。スープがついて、お値段なんと880円です。

ボリューミーな定食が楽しめるのは加茂市の『多聞』。

【多聞 小林義利さん】
「物価高の中、うちもギリギリで提供している。みんなの笑顔が見たいので」

やわらかさが特長のもつ煮の秘密は仕込みにあります。

まずは県産のもつを大きな鍋でじっくりとゆでます。

【多聞 小林義利さん】
「やわらかく煮るのに、いま下ゆでをしている状態。臭みをとるためにニンニクも入っている」

満足度を高めるため、もつは大きめに切っています。そして、味の決め手となるのが味噌。

【多聞 小林義利さん】
「新潟県人に合うような田舎味噌でやっている」

下ごしらえしたもつを土鍋に移し、野菜や豆腐を加えてぐつぐつと煮込んだら、もつ煮の完成です。

【氏田陽菜アナウンサー】
「やわらかいです。臭みがなくて、噛むたびに味噌の味がじゅわっと、染みこんでいてとてもおいしいです。ショウガの香りもするので、さっぱりとしていて食べやすいです」

地元の人に愛される人気店ですが、これまでには存続の危機もありました。

【多聞 小林義利さん】
「激減どころか、ほとんどお客さんが来ない状態で」

ウイルス禍で大きく客が減少。しかし、大きな打撃を受ける中、店を救ったのももつ煮でした。

テイクアウト用の真空パックを販売したところ、店に行けなくてもこの味を楽しみたいと多くの人が買い求めました。

【多聞 小林義利さん】
「やっぱり命拾いした」

テイクアウト用のもつ煮はウイルス禍が空けた今も定番商品となっています。

【多聞 小林義利さん】
「笑顔をこっちももらえれば、また次も笑顔で返せるので。知名度を上げて、新潟といえば多聞のもつ煮だということで力を合わせてやっている」

客の笑顔を願う…味も値段もボリュームも大満足の店でした。

NST新潟総合テレビ
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