民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野県伊那市の田原建築設計事務所が12月5日に長野地裁伊那支部より破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。

同社は、1956年4月創業、1976年10月に法人改組された建設計事務所です。官公庁や民間向けに、ホテルなどの大型構造物から一般住宅の設計まで手掛け、1997年9月期には年収入高約1億1000万円を計上していました。

しかし、競争が激化するなか、公共工事の削減や景気低迷による設備投資の縮小などから受注は減少。近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、2024年9月期の年収入高は2000万円を割り込んでいました。収益面も悪化し、借入金で補っていましたが、資金繰りはひっ迫したことから、事業継続を断念。2025年6月30日までに事業を停止し、7月15日付で自己破産申請の準備に入っていたということです。

負債は約3400万円だということです。

長野放送
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