消費者庁は、カシューナッツのアレルギー表示の義務化に向けた取りまとめを行いました。
消費者庁は15日に開催した食品アレルギー表示に関する有識者会議で、現在アレルギー表示義務の対象となっている卵や小麦などの計8品目に新たにカシューナッツを追加する取りまとめを行いました。
独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター 臨床研究センター長・海老澤元宏氏は、「義務表示化するにあたっては、検知法の開発っていうのが必須になっています。今回、検知法の開発のめどが立ったということで、年度内に義務表示化をカシューナッツに関してはできるということで、今回の会議が行われました」と話しました。
消費者庁は、年度内に食品表示基準の改正を行う方針です。
一方、ピスタチオについては「可能な限り表示に努める」よう「推奨」する品目に格上げするとしています。
ナッツ類のアレルギーについては、子どもを中心に直近12年で10倍以上と急増していて、特にカシューナッツでは、アナフィラキシーショックなどの重症化するケースも見られることから消費者や事業者に対して注意を呼びかけています。