伊東市政を巡る半年の混乱は新市長の誕生により、ようやく終止符が打たれたようです。ここからは一連の騒動の取材に当たってきた村田記者に聞きます。
-まず選挙戦を振り返ってどう感じた?
村田彬 記者:
今回は過去最多となる9人が立候補した選挙戦で、投票率も6割を超えるなど盛り上がることには盛り上がりましたが、混乱も見られるなど、まさに異例の選挙戦となりました。
まず、田久保前市長は前回5月の1万4000票あまりから1万票減らしての落選となりました。票を大きく減らした要因は立候補の出遅れや票の分散もありますが、やはり一連の学歴詐称問題に端を発した騒動への対応が評価されなかった結果だと見られます。ただ、4000票取ったことに市民からは驚きの声も聞かれました。
-杉本さんが勝利した理由は?
村田彬 記者:
新人の杉本さんが元職の小野達也さんを破ったのは、前回選で田久保氏に乗った小野元市長への批判票が杉本さんに流れたと見られています。
-田久保前市長は姿を現していない?
村田彬 記者:
現在も我々の前には姿を現してはいません。田久保氏は投開票の結果が出た後、記者団の取材に応じる意向を示していて、マスコミ各社が6時間以上にわたって待機をしましたが、深夜1時を超えても田久保氏が姿を見せることはありませんでした。
陣営関係者によれば、投開票後に「きょうは行きたくない」との意向を示したため、陣営側が取材を受け入れるよう説得したということですが、聞き入れられず最終的にSNSでのコメントとなりました。市民からは「支援者や応援した市民に感謝を伝えるべき」との声もあがっています
-田久保前市長への警察の捜査の行方は?
村田彬 記者:
刑事告発に関する捜査の行方についてですが、本格的な捜査は継続しています。県警はすでに市議会への聞き取りなど捜査を進めていて、今後、本人への事情聴取や家宅捜索などの強制捜査も含めて慎重に検討していく方針です
以上、伊東市役所前から村田記者がお伝えしました。