まるで雪が積もったような見た目で、中にはぎっしりとフルーツが詰まった、冬の訪れを感じさせる「シュトーレン」。
このシュトーレンを巡り、ある問題が波紋を広げています。
ドイツ発祥の菓子パン「シュトーレン」とは、ドライフルーツとバターを生地に練り込んで焼いたあと、溶かしバターに漬け込みグラニュー糖でコーティングし、最後に雪化粧のように粉砂糖をまぶしたもの。
クリスマスを待ちわびながら、少しずつ食べるのが伝統的な食べ方だといいます。
シュトーレンを扱っている洋菓子店に行ってみると、様々な種類のケーキなどが並んでいますがシュトーレンがありません。
近江屋洋菓子店・吉田由史明さん:
もう2025年の分は完売している。
2025年は2024年の6倍の3500本が売れた大人気商品だといいます。
そんなシュトーレンを巡り、こんな問題が。
近江屋洋菓子店・吉田由史明さん:
お客さまの方から(報告を受け)「こちらオフィシャルショップですか?」と問い合わせがあり発覚した。弊社で確認しているのはシュトーレンの転売です。
フリマサイトで検索してみると、お店では税込み6980円のものが1万円で出品・購入されているものがありました。
新品未開封と記載のあるものや、「最高の具材、バターを使った贅沢な一品です。ぜひお試しください。20時までの購入は当日発送させていただきます」など、まるで店側が出しているかのような文言まで。
街の人からは、「フリマサイトで食べ物買うは…食べ物は買わないかな。衛生面が怖い。何が入ってるかわからないし」「売る人が悪いと思うが、取り締まりみたいなのはしてほしい」などの声が聞かれました。
お店によると、常温での保存が可能で賞味期限が長めということもあり転売に目をつけられたのではないかとし、注意を呼びかけています。
近江屋洋菓子店・吉田由史明さん:
食品なので食中毒や万が一のことがあると困るので懸念している。純粋に大事に作っている商品なので、本当に求めている人にお届けしたい。利益目的であったりのお客さまは購入を避けていただけるとうれしい。