12日朝の北海道・留萌市では、積もった雪が強風で巻き上げられ、一気に視界不良となるホワイトアウトが発生。

車はヘッドライトをつけ、学校や職場へ向かう人は防寒対策を万全にして歩いていました。

北日本で警報級の大雪や暴風に警戒が呼びかけられた12日、北海道・石狩市でも運転中に地吹雪によるホワイトアウトが発生。
ひやりとする危険な瞬間が見られました。

11日から大雪となっている札幌市。
正午には積雪が31cmにも達しました。

札幌市は日中も気温が上がらず、午後1時の気温は氷点下5.7度でした。

また12日朝の秋田市では、激しく降る雪で視界も白くかすんでいた他、フードをかぶり寒さ対策する人も。

通勤・通学の時間帯となる午前8時の気温は、氷点下2.2度、積雪は3cmでした。

いてつく寒さで傘を持つ手や顔が赤くなっている人の姿もありました。

吹雪で視界が悪くなる中、道路上に落下物も。
車が慎重に回避する様子も見られました。

一方、雪が降りしきる中、列車が脱線し転覆する事故が起きました。

12日午前5時10分ごろ、北秋田市内を走る列車が5メートルほどの高さから脱線。
線路脇ののり面に転覆しました。

列車には乗客は乗っていませんでしたが、運転士が顔から出血し体の痛みを訴え病院に搬送されました。

今回脱線した秋田内陸縦貫鉄道は、雪景色を楽しめる列車としても知られています。

警察によりますと、現場の線路近くでは倒れかかっている木が数本確認されていて、列車が木に接触した可能性があるということです。

長野・白馬村では、スキーやスノーボードを楽しみに来た人にとっては待望の雪となりました。

青森市内から酸ヶ湯へ向かう車中では、道路周辺の積雪の多さがよく分かります。
酸ヶ湯温泉も大雪となり、積雪は1m50cmに迫る勢いです。

トラックの荷台に積もった雪を下ろしている人は、「きょう最高でもマイナスっていってた。だいぶ冷えていますね。先が思いやられる」と話します。

酸ヶ湯は日中の気温が氷点下10度台と寒さは一段と増し、体を刺すような冷たい風が舞い上がっていました。

一方、青森・八戸市で最大震度6強を観測してから5日目となる12日。
現地には、厳しい真冬の寒さが到来しています。

気温も氷点下4.1度まで冷え込みました。

青森・むつ市では、地震で崩れ落ちたがれきに雪が積もり始め、積雪は2cmに達しました。

一方で、地震による被害を受けた病院で入院病棟の一部が再開しました。

むつ総合病院では、地震の影響でスプリンクラーが破損。
その影響による浸水被害で、入院患者36人が県内の他の病院への転院を余儀なくされました。

その後、病院の職員などにより復旧作業が急ピッチで進められ、12日から一部の入院病棟と中止されていた手術も再開されました。

青森・八戸市では、真冬の厳しい寒さへの備えも本格化しています。

八戸市内のホームセンターでは雪に備えたコーナーができていて、訪れた人が防寒手袋を試着する様子なども見られました。

北日本の寒気は13日まで続く見込みで、13日までに予想される降雪量は北海道で40cm、東北で50cmとなっていて、厳しい冷え込みとなる見通しです。

13日からの週末、東京でもみぞれや雪が降る恐れがある中、午後1時に積雪13cmを観測した群馬・みなかみ町では、積雪に加え地吹雪が吹き荒れていました。

町の人からは「夏の暑さも嫌ですけど、冬の労力が大変だから雪は大変。風が強いです。吹雪でした。朝からすごかった、視界が0でしたよ」との声もありました。

案内板は吹き付ける雪で真っ白に。

大雪の影響で、みなかみ町では今シーズン初めて雪を水で解かす消雪パイプが使用されました。

一方、東京・お台場では台風並みの強い風が吹き荒れました。

前に体を傾けながら歩く様子が見られた他、ベビーカーを押すのも大変な風となっていました。

都心は正午の気温が1桁台の9.3度と真冬の寒さ。
強い風で体感はさらに寒く感じます。

13日からの週末はさらに冷え込み真冬の寒さとなる見通しで、気温が予想より下がれば東京でも雪が降る可能性もあります。

東京は13日からの土日は予想最低気温は2度となり、土曜日の夜ごろからは雨が降り出す見込みです。

また、日曜日には山沿いでみぞれとなる予報で、十分な警戒が必要となりそうです。

FNN
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