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プレスリリース配信元:株式会社ヴィス
サステナブル素材やウェルビーイングを意識した自然光や植栽などもトレンドに。
『ワークデザイン』を手がける株式会社ヴィス(本社:東京都港区、代表取締役社長:金谷智浩、以下ヴィス)は、所属するデザイナー(67名)を対象に今年で6年目となる「オフィストレンド予想」に関するアンケート調査を実施しました。本調査に基づき、「2026年のオフィスデザイントレンド予想」とともに「2025年オフィストレンド予想の振り返り」を取りまとめましたのでお知らせします。

【サマリ】
【1】来年2026年オフィストレンド3大予想「らしさ」で差をつけるブランディング、サステナブル、ウェルビーイング
【2】今年2025年のオフィスデザインは「柔」
【3】オフィスデザインのニーズは「変化していない」が過半数
【4】2025年オフィストレンド予想の振り返り
【5】まとめ
【1】2026年オフィストレンド予想
1)「らしさ」で差をつけるブランディングオフィス企業のアイデンティティを空間で具現化し、他社との差別化を図るオフィスが注目されています。採用強化やエンゲージメント向上のため、単なるロゴやカラーではなく、企業のストーリーやカルチャーを反映したデザインが求められています。流行りにとらわれず、唯一無二の「らしさ」を語れるオフィスが増えるでしょう。

<デザイナーコメント>
・今後より個性やその会社らしさを打ち出し、人材を確保していくというところもより強く求められるようになるのではと考える。
・流行りにとらわれない、より企業の存在意義を具現化したようなワークプレイスが増えると思う。
・各企業の「色」や「らしさ」を助長させるようなものを「空間」に対しても求められていくように思う。
2)サステナブルオフィス
2024年に上場企業のESG情報開示が事実上義務化されたことも背景に、「サステナブル素材」の提案は今やオフィスづくりの人気な要素となっています。各メーカーからは環境配慮型の新素材が続々と登場し、循環型家具や再生素材、省エネ設計など、持続可能な働き方を支える工夫が広がっています。企業価値を高めるためにも、サステナブルな選択はこれからのオフィスに不可欠です。

<デザイナーコメント>
・この1年でもサステナブルな提案がマスト要件になっていることが多く、いろんなメーカーからも新しい素材が出てきている。
・2025年に引き続きサステナブル建材の取り入れる意識が続くと思う。
実際のプロジェクトでも、サステナビリティを組み込む工夫が進んでいます。例えば、使用しなくなった企業独自のアイテムをアートとして再活用し歴史を未来へつなげる取り組みや、カーボンオフ商材を採用し、メーカーから発行される環境配慮型商品出荷証明書をオフィスに掲示する工夫。また、空調設備の移設を極力抑え、転用可能な家具を見定めて活用するなど、環境負荷を減らすための細やかな工夫が実践されています。
3)ウェルビーイングを叶えるオフィス
AIの進化により業務効率が向上する中、オフィスに求められる価値は従来の「生産性向上」から「居心地の良さ」へ変化してきました。自然光や植栽、有機的な要素を取り入れた空間、心理的安全性を高めるレイアウト、カフェやホテルのような快適さが重要視されています。これからのオフィスは、働く人の心身の健康とコミュニケーションを支え、企業文化を語る場として存在感を高めています。

<デザイナーコメント>
・作業効率の向上により、オフィスでの作業時間は短縮されるためワークプレイスにおいて求められるのは居心地に変わるのではないか。
・働きやすさにもつながってくると思うが、リフレッシュスペースだけでなくオフィス環境の全体で居心地の良さを求められる機会が増えているように感じる。
・AIが進化して個人で働ける環境が整うほど、オフィスには人同士が交流し、安心して意見を出し合える場としての価値が高まっている。
以下では、今年2025年のオフィスについて、2024年と比較しながら振り返りました。
【2】今年2025年のオフィスデザインは「柔」
今年「2025年のオフィスデザインを漢字一文字で表すと?」という質問を行ったところ、「柔」が最も多く選ばれました。理由として、リモートやハイブリッド、フレキシブルな制度など、柔軟な働き方を希望する企業が増えていることが挙げられます。次いで、「質」「繋」「個」が同票で並ぶ結果となりました。
また、昨年の「2024年のオフィスデザインを漢字一文字で表すと?」という質問では、「繋」が最も多く選ばれました。テレワークの増加などにより社内コミュニケーションを強化したいという要望が背景にあり、外部とのつながりだけでなく、社内でのつながりをどう生み出すかが重要視され、各スペースの区切りを設けながらも、社員同士が自然に交流できるプランやデザインが求められました。
<デザイナ―コメント 自由回答・一部抜粋>
・柔軟な考え方、柔らかさを感じるようなデザインを求められることが多いと感じたため。
・柔軟な働き方の定着と、デザインに対しても柔らかさを感じる(あたたかみやリラックスした雰囲気)ものを求められているように感じたため。
・柔軟な働き方を求める会社が増えてきて、リモートやハイブリッド、フレキシブルな制度を象徴していると思うから。
【3】オフィスデザインのニーズは「変化していない」が過半数に
「2024年と比較して、オフィスデザインやお客様のニーズの傾向は変わりましたか?」と質問し、昨年の回答結果と比較しました。
「大きく変化した」は6%から1%へと減少、「変化した」も50%から45%へと微減しました。一方で「変化していない」は44%から54%へと増加し、半数以上を占める結果となりました。
昨年に引き続き、「大きく変化した」「変化した」と回答した割合は減少し、「変化していない」が増加する傾向が見られます。コロナ禍を経て一般化したハイブリッドワークや、オフィス出社を促す工夫、コミュニケーションを重視した取り組みは定着し、今年は大きなトレンド変化よりも安定したニーズが続いていることが示されました。
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
「大きく変化した」
・オフィスが「働く空間」ではなく、「一生を過ごす」場へと変化しているから。
「変化した」
・コロナが明けて落ち着いた今、各社で自分たちに合った働き方が定着していったのではないかと思う。
・AIの発達により、人間にしか作れない面白みや特徴・温かみのあるデザインが求められるようになったと感じた。
・働き方は企業ごとに理想的な形を模索する動きがあったと感じる。
・生成AIの普及に伴い、デザイン業務に加わるスキルや役割に変化が生じる。
「変化していない」
・出社ベースに回帰しつつある情勢に合わせ、これまでのオフィスのあり方が変化しつつある過渡期だと感じている。
・ブランディングが大事という面や出社したくなるオフィスというところではあまり変化はない。
・コロナ禍が落ち着き、トレンドも落ち着いてきたと思う。
生成AI活用による提案の変化
同調査では、「生成AIを活用することでお客様への提案の質や表現にどんな変化があったか」を尋ねたところ、以下のような回答がありました。
・素材や家具のバリエーションを広げ、視覚的にわかりやすく効率的な提案が可能になった。
・簡易パース*を早い段階で提示し、空間イメージをより具体的に伝えられるようになった。
・以前よりも具体的な空間イメージを共有できるようになった。
・幅広いデザインをコンスタントに生み出せるため、アイデアが煮詰まった際に役立っている。
生成AIの活用は、提案のスピードや表現力を高めるだけでなく、デザインの幅を広げる新しい可能性を生み出しています。効率化が進む一方で、人間ならではの創造性や温かみをどう空間に落とし込むかが、これからのオフィスデザインにおける大きなテーマとなるでしょう。
*パース:建築物や空間を立体的に表現するための図法。遠近法を用いて、完成後のイメージを分かりやすく示す。
【4】2025年オフィストレンド予想の振り返り
昨年公開した「2025年オフィストレンド予想」を振り返りました。トレンド予想1.ブランディングが重視された、リクルーティング強化にもつながる個性のあるオフィス(50.7%)

今後の成長に必要なさらなる一体感の醸成・コミュニケーションの活性化を目指したプロジェクト。企業ブランディング強化や社員のモチベーション向上、優秀な人材の確保につなげていくことも見据えている。
事例ページ

ビジョンをオフィス内に散りばめ、アイデンティティを表現したオフィス。新オフィスがきっかけとなり社員の方々が心機一転できるよう、以前のオフィスからデザインイメージを刷新。らしさを取り入れた独自性のあるオフィスに。
事例ページ

企業のブランディングを落とし込み、イメージカラーをオフィスに適用。ブランドを体現するオフィスで、「らしさ」を感じられる空間を設計。
事例ページ
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
・改装のきっかけとして、若手人材の確保やリクルーティングに加え、働くメンバーが自社ブランドを感じられるスペースが求められたと感じた。
・会社の企業のカラーやイメージを空間に反映した案件が多かったように感じた。
・会社側が選んでもらう時代的背景があるため。
トレンド予想2.出社したからこそ得られる、機能的かつ生産性の上がるオフィス(47.8%)

生産性を最大限に高めるため、壁の設け方、動線を工夫しながら機能性も担保。細かい部分にもこだわって空間を作り込んだ。
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急成長による人員増加に対応するためのプロジェクト。さらなる事業拡大のため、オフィス全体にさまざまな工夫を施した。
事例ページ
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
・オフィス内でコミュニケーションが取れる、拠点を超えて繋がれる場の創出が求められることが多かった。
・働きながらコミュニケーションを促す動線や多様なワークゾーンのバリエーションを多く見かけた。
・出社させたい、直接的にコミュニケーションを活性化させたいという要望が多かった。
トレンド予想3.心理的安全性が高く、居心地の良いオフィス(32.8%)

ワークプレイスに「居心地の良さ」をもたらすことを目指し、働く人が自ら考えて場を選び、集中や交流、学びが自然と行動の中から生まれる工夫とした。
事例ページ

自宅より居心地が良く、ウェルビーイングを促進するオフィスを目指したプロジェクト。社員の方々が自分らしく、健康的に働ける環境になるワークプレイスを目指した。
事例ページ
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
・コロナ禍以降「温かみ・安心感・居心地」が重視され、木質感やニュートラルカラーの落ち着いた空間が主流になっていると感じる。
・いかにどう過ごすか、多数の種類の椅子、テーブルによる働く形の提供と植栽による空間の演出が多く、デザイン性よりも安心できる空間性を感じた。
【5】まとめ
2026年のトレンド予想では、「らしさで差をつけるブランディングオフィス」「サステナブルオフィス」「ウェルビーイングを叶えるオフィス」が注目されています。
昨年に続き、企業のアイデンティティを体現するブランディングは、採用強化やエンゲージメント向上の観点から非常に重要なテーマです。他社との差別化を図るためにも、企業らしさを空間に落とし込むデザインは欠かせません。
さらに、サステナブルな取り組みはオフィスづくりにおいて“必須条件”となり、環境配慮素材や循環型家具、省エネ設計など、持続可能な社会への貢献が求められています。企業価値を高めるためにも、サステナブルな選択は不可欠です。
そして、AIの進化による業務効率化が進む中、オフィスに求められる価値は「居心地」へシフトしています。自然光や植栽、有機的な要素を取り入れた空間、心理的安全性を高めるレイアウト、カフェやホテルのような快適さが重要視され、働く人の心身の健康とコミュニケーションを支えるオフィスが注目されています。
こうした背景を踏まえ、ヴィスではワークプレイスの現状を可視化するDXツール『WORK DESIGN PLATFORM*』を活用し、社員の声を反映した働きやすいオフィスづくりを支援しています。社員のエンゲージメント向上と企業の生産性を高めるために、これからもヴィスならではの『ワークデザイン』を追求し、最新トレンドを発信してまいります。
*WORK DESIGN PLATFORM:サーベイ・ワークプレイス分析・シミュレーションを活用して、オフィス構築に必要な空間構成・稼働率・コストなどの適正数値の算出や、社員満足度を可視化。これらのデータをもとに、企業ごとの最適な働き方を導き出します。
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【調査概要】
・調査期間:2025年11月21日~2025年12月1日
・調査主体:株式会社ヴィス 自社調査
・調査対象:株式会社ヴィス クリエイティブディビジョン所属のクリエイター(設計デザイナー)
・有効回答数:67名
・調査方法:インターネット調査、自由回答形式
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■オフィストレンド予想2025
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000058162.html
株式会社ヴィスヴィスは、3つの事業を通してパーパス(存在意義)である『はたらく人々を幸せに。』の実現を目指しています。
・ブランディング事業
ワークプレイス、CI・VI(ロゴ・WEBサイト・パンフレットなど)のデザインを通して企業ブランディング構築を支援します。
・データソリューション事業
『WORK DESIGN PLATFORM』など、データに基づいて「はたらく」に関する課題を定量・定性面で可視化し、最適な働き方やオフィス環境の構築に導きます。
・プレイスソリューション事業
フレキシブルオフィス『The Place』の運営ノウハウを通して、オフィスビルやワークプレイスの活用提案など、不動産資産の有効活用を支援します。
【会社概要】
社名:株式会社ヴィス
代表者:代表取締役社長 金谷 智浩
事業内容:ブランディング、データソリューション、プレイスソリューション
設立:1998年4月13日
事業所:東京本社、大阪本社、名古屋
URL:https://vis-produce.com
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