北朝鮮による拉致問題を紹介するパネル展が北海道庁で開かれています。12月12日午後4時までです。
このパネル展は「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(毎年12月10日~16日)に合わせて行われています。
会場に並んだ18枚のパネルが北朝鮮による拉致被害の歴史や被害者の名前を紹介しています。
北海道関係で政府が認定している拉致被害者は1人で、札幌市出身の石岡亨さん(当時22)です。
1980年5月ごろ、ヨーロッパ滞在中に失踪しました。
この他、北海道警察が「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案」とする行方不明者は85人。
民間団体の「特定失踪者問題調査会」(東京)が「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者」としている北海道関係者は55人。
「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会全国協議会)が認定している北海道関係者は1人です(2024年1月31日現在)。
会場を訪れていた札幌市に住む60代の会社員男性は「北朝鮮による拉致被害は知っていたが、北海道内にこんなに被害者がいるとは知らなかったし驚いた。多くの北海道民に見てほしい」と話していました。
このパネル展は札幌市中央区の北海道庁1階で12日午後4時まで開かれています。
なお、会場では署名活動も行われていて、拉致被害者の救出を求める国民運動のシンボル「ブルーリボン」が販売されています(1個500円)。