2025年の「戦後80年」にあわせた特別授業です。
鳥取市の高校生が戦争をテーマにした企画展を見学、戦争の実相について史料を通じて学びました。
鳥取県立公文書館・伊藤康専門員:
およそ15年間に渡って日本は戦争をしていたが、そこで降伏するわけです。
鳥取市の県立公文書館で真剣な表情で専門員の解説を聞くのは、鳥取敬愛高校の2年生です。
日本史の授業の一環で戦争について学びました。
この授業は、戦後80年にあわせて開かれている企画展を若い世代の戦争学習に生かしてもらおうと、公文書館が学校に呼びかけ実現しました。
県内から出征した兵士が家族にあてた遺書や手紙、戦犯として処刑された軍人が埋葬される様子を写した写真など、戦争当時の状況を記録した資料約100点が展示された会場を、生徒たちは専門員の説明を受けながら見学しました。
生徒:
生きて帰ってきても悪く思われてしまうというのが大変だなと思った。(戦争は)二度とやってはいけないと思った。
生徒:
(兵士や家族にも)いろんなストーリーがあった。鳥取の兵士については勉強していないので、身近な人でもいるんだなと思った。
生徒たちは、戦争の悲惨さについて、生の資料から直接学びました。
鳥取県立公文書館・伊藤康専門員:
戦争という問題は今の問題であって、他人事として捉えるのは良くない。戦争は知らないけど、その実態に少しでも触れてもらうというのが明日につながっていくという感じがします。
県立公文書館は戦後80年を契機に、所蔵する公文書や史料を生かした戦争の記憶の継承にさらに取り組んでいきたいとしています。