ウクライナのゼレンスキー大統領は、政権のナンバー2とされる大統領府長官を解任しました。
ゼレンスキー大統領は28日、イエルマーク大統領府長官を解任する大統領令に署名しました。
イエルマーク氏はゼレンスキー政権の最側近で、和平交渉を主導してきました。
ゼレンスキー氏はビデオメッセージでイエルマーク氏から辞表が提出されたことを明らかにし、「交渉の場ではウクライナの立場を常に正しく提示してきた」と評価する一方、「さまざまな噂や臆測は避けたい」と強調しました。
29日に後任候補と協議するとしています。
ウクライナでは11月、国営原子力企業「エネルゴアトム」をめぐる大規模な汚職事件で法相とエネルギー相が辞任し、一部ではゼレンスキー氏の側近の関与を指摘する声も出ていました。
こうしたなか、国家汚職対策局は28日、イエルマーク氏の自宅を家宅捜索したと発表していました。