アメリカのトランプ大統領は25日、ウクライナをめぐる和平案について「合意に非常に近づいている」と述べ、戦争終結に向けた協議が進展していると強調しました。

トランプ大統領は25日、ホワイトハウスで行われた感謝祭の式典で演説しました。

その中で、ウクライナをめぐる和平案について「合意に非常に近づいている。結果はそのうち分かるだろう。もっと早く戦争は終わると思っていた」と述べ、ロシアとウクライナの戦争終結に向け、協議が進んでいるとの認識を示しました。

さらにトランプ大統領は、「先月だけでウクライナとロシアの兵士2万5000人が死亡した」と指摘し、「交渉は容易ではないが進展している」と述べました。

その後、自身のSNSで和平案について「当初の28項目の和平案は、ロシアとウクライナ双方の追加意見を取り入れて調整され、残る意見の相違点はわずかだ」と投稿し、和平案が合意に近づいていると改めて強調しました。

トランプ大統領は和平案を最終決定するため、ウィトコフ特使にモスクワでプーチン大統領と会談するよう指示したことを明らかにしました。

また、ドリスコル陸軍長官がウクライナ側と協議することにも触れています。

さらにトランプ大統領は、「戦争を終わらせる合意が最終決定、あるいは最終段階に達した場合に限り、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領と会談することを期待している」と述べ、両首脳が和平案に合意しない限り首脳会談は行わない考えを示しました。

こうした中、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、ウクライナ大統領府のイエルマーク長官が、アメリカが提示した和平案について、最大の溝は領土問題にあるとの見解を示したと報じました。

フジテレビ
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国際取材部
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