ハンバーガーに欠かせない食材が高騰し、専門店がピンチに見舞われています。
東京・日本橋に店を構えるハンバーガー専門店「Jack37Burger」では、毎日手作業で精肉し、ステーキのような食べ応えを味わえるパティと甘辛のサンバルソースを使ったバリネスバーガーが看板メニューです。
この牛肉100%のパティを使ったハンバーガーに欠かせない大切な食材の1つであるトマトが今、ピンチだというのです。
「Jack37Burger」店主・小木野正幸さん:
1カ月で考えると7万とか8万とか。ヤバいです。ホントにヤバいです。先週がすごい小ぶりで、1ケース6000円とかだった。大体1玉400円オーバーとかになる、計算上。
農水省が発表したトマトの卸売価格は1kg当たり981円で、平年と比べると約1.8倍と高値が続いているのです。
「Jack37Burger」店主・小木野正幸さん:
この時期は熊本とか九州の方のトマトになるんですが、それが全然入ってきてないという状況。
この時期のトマトの主要産地である熊本県が8月に記録的な大雨に見舞われたことで出荷量が減少し、相場が高騰しているのです。
さらに、高騰しているのはトマトだけではありません。
ハンバーガーのソースにたっぷり使われ、味のアクセントとなっているタマネギも平年と比べ約1.5倍と高騰しているのです。
店主は、トマトの厚さを変えるなどの方法でコストカットする考えはないといいます。
「Jack37Burger」店主・小木野正幸さん:
トマトの厚さをコントロールしちゃうと、どうしても味が変わっちゃうので、こだわりを捨てちゃうとやっぱりその分お客さんを減らす可能性の方が怖い。
一方、11月18日、茨城県では特産物に初めて“緊急事態宣言”が出されました。
茨城・大井川知事:
サツマイモの基腐病(もとぐされびょう)に係る緊急事態宣言を県として発出したい。徹底した対策と根絶を目指したいと思います。
茨城県の特産物であるサツマイモから基腐病の感染が相次いで確認されたのです。
その後、発生した場所周辺の土壌の消毒など県による徹底した対策が行われ、今回のサツマイモの緊急事態宣言は27日に解除となりました。
それを受け、東京・銀座にある茨城のアンテナショップ「IBARAKI sense」の宮崎(崎は立つさき)実奈子店長からは「県がとても早い段階で緊急対策に動いてくれて、今から加工して干し芋になるという時期なので本当によかったと思います」という安堵の声が聞かれました。
「IBARAKI sense」では、おいしくてヘルシーと若い女性から人気のスイーツ、干し芋が勢ぞろいしていました。
お客さんからは「めっちゃ大好きで。こんなに種類あるって知らなくて、選ぶのが楽しいです。焼き芋より味が甘さがギュッってなっている」「腸活で自分で作って食べたりもしています。食べ過ぎて太っちゃいました」などの声が聞かれました。
お店によると、病気の影響もなくおいしい干し芋が入荷しているということです。