続いては「ひろしま満点ママ!!」から広島の気になる話題をお届けするコーナー。
今回は夢の職業に近づける学び舎を紹介します。

(久保田 夏菜 リポーター)
「さあ、今まさに授業が行われているということで、こちらの教室ですね。あれ、皆さんタブレットを見てますね。タブレットで漫画?何か作業をされてます」

こちらは代々木アニメーション学院広島校。
広島校の開校は1995年、数々のクリエイターを輩出している専門校です。
校長の水島さんに案内してもらいました。

(久保田リポーター)
「タブレットで皆さん、何されてるんですか?」
(代々木アニメーション学院 広島校 水島 憲弘 校長)
「こちらはマンガ科の教室になっております」
(久保田リポーター)
「マンガ家を目指す皆さん?」
(水島校長)
「はい、そうです。昔は本当にただの原稿に描いて消しゴムで消してっていう作業、アナログだったんですけども、今はほとんどがデジタルになっているので、タブレットで漫画を作っていくっていうことを学んでおります」
(久保田リポーター)
「今まさに、皆さん描いてる(ところ)?」
(水島校長)
「そうですね、自分の作品を。今日は、全校配信でつないだ授業とかも行っているので、普段聞けないスキルのお話も、ちょっと聞きながら、まずは自分の作品を作りながら、それを先生に見てもらって。添削を受けて、より良くしていく。ブラッシュアップをしていく授業をやってます」

隣の教室はイラストレーターやゲームキャラクターのデザイナーなどを目指す学生が集まるイラスト科。
ここでも、タブレットを使った様々なスキルが学べます。

(水島校長)
「アニメ大好きな人にはたまらない、アニメーター科の教室でございます。実際に動いている、絵を作っている人たちを育てる学科となっております」

動画を担当するアニメーターは、動きの「始め」と「終わり」が描かれた原画をもとに、その間の部分を描くのが仕事です。
わずか1秒のこの場面、原画は2枚だけですが、その間の部分があることで滑らかに動いているように見えます。

(久保田リポーター)
「キャラクターとかもあって、それを動かす方たち?」
(水島校長)
「そうです。動くように何枚も何枚も絵を描いて、それを動かしているから、みんなアニメを楽しむことができる。こうやって学んで、スキルを持って、実際に制作会社に入って、そこでお仕事をしていくっていう形になります。広島校から、そして全校から本当に多くの卒業生が、今まさに現場で活躍をしてくれております。卒業生が参加していない作品はないんじゃないかと言われているぐらいです。どこかで必ず誰かが作品に関わっています」

久保田さん、気になる学科があるようで…。

~発声の練習~

これまで紹介した学科と、少し違う雰囲気のこちらの教室、いったい何の学科かというと…

(水島校長)
「声優タレント科になります。前に立っているのが講師になります。今、学生さんがセリフを自分で選んだものを発表して、それを一人一人チェックしていくっていう流れになってます。こちらの教室で演技とか体づくりとかをやって、こちらの教室で実際にしゃべる方、そして収録の教室になります」
(久保田リポーター)
「もうほぼ実践ですね!」

(学生)
(※発声の練習)「フフフ…。ようやくお目覚めですね。今、ご自分がどういう状況か飲み込めますか?まあ、説明差し上げたところで理解できませんよ。では、オペを始めましょう」
(代々木アニメーション学院 広島校 声優タレント科 山田 健太 講師)
「なるほど。この最初、フフフって書いてあるじゃないですか。これ今なんか、ウッみたいに、ちょっとなんか息がボーッて漏れただけになってるので、笑うって何に対して笑ってるのか。なんかクスクスって言ってるのか、なんかっハァハァって息が上がってるのか、今どういう状態になってるのかっていうのがもう少しはっきりするといいですね」
(久保田リポーター)
「先生もグイグイいかれますね」
(水島校長)
「そうですね。ひとつのセリフも結局いろんな状況の中で生まれているものなので、状況がちゃんとしてないと、しゃべる意味がわからなくなってしまうので」
(山田講師)
(※学生の発声に対して)「あとはその時にどういう音を使ってやっていくかっていうので、印象がガラッと変わっていくので。(※講師の実演を交えながら…)跳ねる音を使ってあげる。ちょっとアタックを強くしてあげると、何か上気した感じに聞こえやすくなっていく」

ひと言のセリフでも奥が深い声優の世界。
久保田さんも、映像に声をのせる「アフレコ」に挑戦することに。
映像は、過去に学生が卒業制作でつくったアニメ作品です。

(久保田リポーター)
「ちょっと聞いていいですか?」
(山田講師)
「はい」
(久保田リポーター)
「19ページの116。もうクエスチョンマーク「?」しか書いてないんですけど…」
(山田講師)
「こういうのを『気づき』と言ったりするんですけども、例えばその何かに気づくっていう時に、人間がやる所作を音にしてあげるっていうのをやったりするんですね。音声化するという楽しみ方していただければと思いますね」

他にも、台本の持ち方など、基本的なことを教わりいざ録音ブースへ。
まずは、学生のおふたりに見本を見せていただきます。
実際の製作現場ではよくあるという未完成状態の映像で挑戦します。

~学生おふたりのアフレコ~

はたから見るととても上手なのですが先生から丁寧な指導が。
さぁ、そして久保田さんの番です。

~久保田リポーターと学生によるアフレコ~

(久保田リポーター)
「(※一緒にアフレコをした学生に対して)ごめんね本当に。難しいですわ!先生…(涙)」

テレビ新広島
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