22日(土)に津野町の子供たちに向けた卓球教室が行われました。指導したのはあのオリンピアンです!

「1,2,3。当てる位置を意識して振ってください。体を回すようにね。体を回して打ちます」

津野町の小中学生約180人に卓球を指導したのは、ロンドンから東京オリンピックまで3大会連続でメダルを獲得した卓球の元日本代表・石川佳純さんです。現在、卓球の魅力を伝える全国ツアーを行っていて、高知は46番目の開催となりました。

卓球 元日本代表・石川佳純さん:
「いいよいいよ大丈夫、そうそう。出てくるボールに合わせてバックスイングしてみてください。ボールに合わせて引く、インパクトは強く打ちます。振りは速く。そうすることで安定もするし、ミスも少なく打つことができます」

参加者の多くは卓球未経験者。石川さんは自分が手本となり、ボールを打ち返すコツなどを丁寧に指導しました。

石川佳純さん:
「うまい!いいよいいよ、ナイス!ナイス!」

葉山中3年・下元陽菜さん:
「うまいねって言われました。」
Qそれ聞いてどうだった
「めっちゃうれしかったです」

司会者:
「世界のサーブきたー!」

会場が盛り上がったのは、石川さんのサーブを打ち返すチャレンジゲーム。参加者はメダリストが本気を出す「世界のサーブ」か初心者にも優しい「忖度サーブ」のどちらかを選ぶことができます。世界のサーブにチャレンジするも…打ち返すのは至難の業です。

そんな中、中学時代は卓球部という池田三男町長も挑戦。ラケットを握るのは50年ぶりです。

司会:「世界のサーブか忖度サーブか?」

池田町長:「もちろん世界のサーブ」

70歳とは思えない見事な反応で会場を沸かせました。しかし、石川さんを驚かせたのは町長だけではありません。

葉山中3年・卓球部 國澤晴空さん
「石川さんと試合できるということなのですごく楽しみにしてきました」

8対8の同点から3点を先取するという設定で、真剣勝負に挑みました。

いきなり1ポイントを先取するとなんと連続でポイントゲット。後がなくなった石川さんの顔が一気に本気モードに。運も味方にして國澤さん、まさかの勝利です。

葉山中3年・卓球部 國澤晴空さん:
Qどうですか今の気分は
「ものすごくうれしいです。すごい速くてサーブの回転とかすごかったです。まあ、本気やなかったと思うので本気でやってほしかった」

トークショーでは、世界で戦ってきた石川さんならではの「困難な場面を乗り切る」方法を子どもたちに伝えました。

東津野中の生徒:
Q私はバスケをしていてうまく行かなかったりしたら心が折れそうになります。そんなとき石川佳純さんはどんな対処をしていますか

石川佳純さん:
「ミスした時に、ああうまくいかないなって首をね人間、横に振りたくなるんですけど、そういう時こそ首をこう縦に振るとそうするとなんかいい流れになってきたりするので、みんな上手くいかないなって思う時こそ大丈夫って自分を励ましてほしい」

イベントを通して子供たちに一番に伝えたかったこととは―

石川佳純さん:
「どんなことでもいいので、やっぱりチャレンジする気持ちを大切にしてほしいしなと思いますし、目標がある子もまだ見つかってない子もいろんな事にチャレンジして豊かな日々を送ってほしい」

他にも石川さんは、「緊張している」ということは最高のプレーをする準備ができたんだと自分に言い聞かせて試合に臨んでいたということです。技だけではなくメンタルの面でも子どもたちはいいことを教わりましたね。

高知さんさんテレビ
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