2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判は、25日午後1時過ぎから11回目の裁判が始まり、2回目の被告人質問が実施されています。
山上被告は自衛隊に所属していた時期に自殺を図った時のことについて聞かれ、「母親から『お金を送ってくれ』と電話があり、破産したと聞かされた」と述べ、自分が送金を断っていたことが「原因かなと思った」と話しました。
また自殺の場合に一定期間経たないと保険金が下りないという生命保険の免責期間について「保険会社に調べた」と説明しました。
■母親の破産 送金の依頼に応じなかった山上被告「原因かなと思った」
【山上被告】「2004年末に母からお金を送ってくれないかという電話があり、断ったら破産したと聞かされた」
(Q.保険会社に問い合わせしていますね?)
【山上被告】「自殺の場合一定期間たたないと保険金がもらえない。約款を見てもわからず問い合わせたことがある」
(Q.破産の原因は自分が関係してると思っていますか?)
【山上被告】「どれくらいの期間か覚えていないが、たびたび03年からお金を送ってくれと連絡があり、最初は何度か送ったことがあるが、04年秋から断っていたので、原因かなと思った」
■旧統一教会が事件の動機にどう影響したかが焦点
山上被告はこれまでの裁判で安倍元総理の殺害などについて起訴内容を認めていて、弁護側が一部の罪の成立などを争っています。
また山上被告は逮捕されたとき「母が入信する旧統一教会とつながりがあると思い、安倍元総理を狙った」話していて、事件の動機にどう影響したかが焦点となっています。