仙台市で生コンクリートや土砂などの運送・販売を行っていた有限会社タイセイ産業が破産手続き開始決定を受けた。
帝国データバンクによると、有限会社タイセイ産業は1970年創業。
当初は宮城県川崎町で砂利の販売を手がけていたが、その後、生コンクリートの製造・販売を主体とし、2003年4月期には約16億円の売上高を計上していた。
しかし、採算性の悪化から2007年に製造部門を他社に譲渡。
大幅な事業縮小を余儀なくされた。
その後、生コンや土砂などの運送・販売に業態を転換し、2019年4月には本店を川崎町から仙台市青葉区錦ヶ丘に移転するも、赤字計上が続いていた。
近年は需要の高まりなどから収入は回復していたが、公租公課の滞納により先行きの見通しが立たず、事業の継続を断念。
11月12日に仙台地裁から破産手続き開始決定を受けた。
負債額は債権者4人に対し約1億円。