2026年3月に人気アイドルグループ「嵐」のコンサートが札幌市で行われる。
ホテルにはすでに予約が殺到し、価格が高騰。
大学入試の受験生にも影響が及びそうだ。
来年3月に開幕 “嵐のラストツアー”
2026年5月末で活動を終了する「嵐」のラストツアーの日程が発表された。

3月13日の札幌市を皮切りに、全国5大ドームで行われる。
あの興奮と熱狂が再びやってきますが、「嵐」ゆかりの店では早くも期待が高まっている。

札幌にある“嵐ゆかり”の洋菓子店
札幌市南区の洋菓子店。

7年前、札幌市で行われたコンサートの際に「嵐」のメンバーが食べたといわれるケーキがファンの間で人気となっている。
「コンサートの翌日の朝、開店と同時にファンがタクシーで何台も来て、最初に入ってきた客が『ここのケーキだ』と言った。『嵐に差し入れされたケーキが、この店のケーキなんです』と言われて初めて気がついた」(パティスリーブリスブリス オーナーパティシエ 中本勉さん)

オーナーパティシエの中本勉さんは、決意を新たにしている。
「7年前とは形を変えたケーキもあるので、当時のものを再現したい。しっかり準備して、たくさんの人が来ても大丈夫なように作りたい」(中本さん)

加熱するホテル争奪戦
札幌市内のホテルではすでに部屋の争奪戦が始まっている。
札幌市中央区の繁華街「ススキノ」のビジネスホテルの予約サイトだ。
客室数は約400室という大型ホテルだが――

「コンサート前日の3月12日から15日まではすでに満室です。札幌市内には同じグループのホテルが数件ありますが、空室はないようです」(林幹夫ディレクター)

札幌市内のホテル関係者によると、11月22日にコンサートの日程が発表されると同時に予約が殺到したという。

札幌市西区の客室数150室のホテルでは――
「3月10日から11日まではシングルルームが7800円ですが、13日からはね上がり5万2000円にまで高騰しています」(林ディレクター)

ライブ前日には北海道大学などの入学試験が
ホテルの予約困難や価格高騰は受験生の宿泊にも影響を及ぼしそうだ。
札幌市での「嵐」のコンサートは3月13日から15日までの3日間。
その直前の12日には北海道大学などの後期日程試験が行われる。

塾関係者によると、北海道大学の後期日程試験には例年2000人ほどが挑み、北海道外からの受験生が多いという。
「共通試験が終わって後期日程で北海道大学を受験しようと札幌市から離れた地域から移動してくる受験生は、宿泊料金が通常より高い可能性がある。今から受験生が対策をとるのは難しい」(代々木ゼミナール札幌校 川崎武司校長)

雪などで交通機関の乱れも心配される受験シーズン。
影響はどこまで広がるのか。
