岩手県内で最初に養殖が行われた地とされる大船渡湾では、カキの収穫作業が最盛期を迎えています。
大船渡湾では9月末から養殖カキの収穫が行われていて、東京都の豊洲市場に出荷されています。
このうち下船渡地区では19人の漁業者が養殖を行っていて、3年間湾内で育ち収穫を迎えたカキの出来は上々だということです。
水揚げされたカキはむき身にされて出荷されますが、11月23日は漁業者の家族が総出で作業にあたっていました。
カキを巡っては今シーズン広島県で大量に死ぬ被害が出ていて、漁業者によると豊洲市場では一時、大船渡産が10kg当たり約6万円の高値を付けたということです。
海水温上昇の影響からか大船渡市でも昨シーズンはへい死の被害が出ていて、漁業者は広島県の状況を案じていました。
漁業者
「広島でカキが死滅していることが心配。大船渡湾では置かれた環境に知恵を絞り対策を取っている。今年はそのかいあって去年より良いカキが出荷できていると思う」
大船渡湾の養殖カキの収穫は2026年3月まで行われます。