日本の農業の危機的状況を訴えようと、「令和の百姓一揆」と呼ばれる運動が行われた。

山形市で行われたのは「令和の百姓一揆・やまがた」
農家の所得の低さや担い手不足など、日本の農業の危機的状況を多くの人に知ってもらおうと企画されたもの。

「農業守ろう、所得の保障。農業守ろう」

2025年3月に東京で初めて開催されてから運動は全国に広がっていて、24日の山形での開催は26カ所目となる。

県の内外の生産者など約140人が参加し、トラクターや軽トラックに乗るなどして、約30分かけて山形市の嶋公園周辺を行進した。

(鶴岡市から・生産者)
「農業を守ってもらいたい、日本全国の農業を。この辺はまだだが山の方に行くと休んでいる田んぼがある、作れなくて。跡継ぎがいない。そういうのをなくしてもらいたい、それが一番」

農林水産省によると、就農者の平均年齢は69.2歳と高齢化が進んでいる。

持続可能な日本の農業の実現を目指し、農家の所得補償などを訴える令和の百姓一揆は、生産者だけでなく消費者にも広がりを見せている。

(市内から・消費者)
「食べられなくなる未来が子どもたちに来てしまうのではないか。食べることはお金を出せば得られることではなく、作ってくれる人がいるから私たちは生かしてもらっている。農家を守るべきなのは消費者一人ひとり」

(市内から・消費者)
「若い人が農業に就けるような基盤があればいい。自分たちが生きられる山形県であってほしい」

「令和の百姓一揆」は今後も全国各地で行われ、青森などでの開催が予定されている。

さくらんぼテレビ
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