「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から41年前の1984年11月23日ほぼ半世紀にわたって恵まれない人々の救済活動に生涯を捧げたマザー・テレサが、初めて広島を訪れました。

平和公園に着いたマザー・テレサは、慰霊碑に花を手向け黙とうを捧げました。
慰霊碑の周りには200人近い人が集まり、中には握手を求める人もいましたが、マザーテレサは一人一人、丁寧に握手に応じていました。

原爆資料館では、当時の川本館長の説明を聞きながら被爆の実相を見て回りました。

川本さんは後日、「マザー・テレサは説明するたびに手を合わせ、私もいつの間にか手を合わせて説明していた。わずか30分程度だったが目に見えない力を人々に与えていたように思う」と話していました。

資料館に残された芳名録には「神が私たち一人ひとりを愛するようにお互いに愛しましょう。広島に多大な苦痛をもたらした恐るべき罪悪が二度と起こらないようにするために」と記されています。

(メモ)
カトリック教会の修道女、マザー・テレサはインドのカルカッタで貧しい人々のための救済活動を行い、1979年に「ノーベル平和賞」を受賞。1997年に87歳で他界しました。

テレビ新広島
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