坂井市にある福井空港で24日、小型航空機をPRするイベントが開かれ、参加した大勢の家族連れがその魅力を体感していました。
  
よいしょ、よいしょと力いっぱい綱を引く園児たち。その相手は、小型ジェット機です。園児10人ほどが力を合わせて引っ張ると、その機体がゆっくりと動き出しました。
 
このイベントは福井空港の利活用策の一環として、小型航空機の魅力を広く知ってもらおうと、自家用航空機を持つ全国のパイロットらの団体AOPA-JAPANが開きました。
 
会場には小型ジェット機3機、小型プロペラ機6機が登場し、子供たちが機体の中に入ったり操縦席に座ったりしました。
  
またきょうは、AOPA-JAPANの会員や県内の薬剤師が参加して、小型航空機で医療物資を搬送する実証体験も行われました。
 
参加者はバケツリレーで物資の入った段ボールを小型機に運び、どれくらいの量を機体に入れられるかや、積み下ろしにはどれくらい時間がかかるかを確認しました。
  
能登半島地震の際、福島から富山まで医療物資を運んだ小型ジェット機も登場しました。
    
AOPAの理事は「300キロや500キロ離れているところに物資が余っている場合、1時間もかからず運べるので、やはり航空機は有効な手段。どこの空港でもボランティアでの物資輸送ができると思う」と話します。
   
県は今後5年程度かけて福井空港ビルの建て替えを中心とした空港の再整備構想に取り組む計画で、その中では小型機の利用促進や災害時の医療物資の受け入れ強化も盛り込まれいます。

福井テレビ
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