反社会的勢力への資金提供などが明らかになった、福島県のいわき信用組合は、信頼回復に向けてコンプライアンス研修を行っている。いわき信用組合は特別調査委員会の調査で、約280億円に上る不正融資を行い、そのうち10億円ほどを反社会的勢力に提供するなど不祥事が相次いで明らかになった。
このため金融庁からの業務改善命令に従い、11月20日から全役職員を対象に反社会的勢力への対応や法令順守などを学ぶコンプライアンス研修を実施している。22日の研修会で、金成茂理事長は「組織で取り組まなければならない課題は山ほどある。全役職員が意識レベルを一斉に上げていかなければならない」と職員に呼びかけた。コンプライアンス研修は、12月16日までに1人あたり5日間行われる予定。