南北朝時代創建の由緒ある新田神社で17日未明、さい銭箱がバールでこじ開けられ現金が盗まれる被害が起きた。防犯カメラには、黒服姿の人物がわずか50秒ほどの早業で犯行を終え逃走する様子が捉えられていた。さらに境内の小型さい銭箱3個も壊された。新田神社の宮司は「修繕費は50~60万円かかってしまうかもしれない。悲しいです。つらいです」と胸の内を明かした。
破魔矢発祥の神社でさい銭泥棒
参拝客が増える年末年始を前に、東京都内の由緒ある神社が罰当たりなやからに狙われた。

被害に遭った東京・大田区矢口にある新田神社は667年前の南北朝時代に創建され、当時の著名な武将、新田義興を祭っている。

初詣などで授けられる破魔矢発祥の神社とされ、東急多摩川線・武蔵新田駅の駅名の由来となった神社でもある。
そんな歴史ある神社でさい銭が盗まれたのは、11月17日の午前1時半過ぎのことだった。

新田神社・品川宗久宮司:
本当はここ(さい銭箱の裏側)に鉄板が貼ってあって錠前が2つ付いていたが、それをバンバンという感じで、鉄板ごと外された。

犯行の一部始終を捉えた防犯カメラに映っていたのは、黒っぽい服を着た人物。
白っぽい帽子をかぶり、リュックサックのようなバッグを背負っていた。

さい銭泥棒は柱の陰に少しとどまった後、さい銭箱の裏側に忍び寄るとしゃがみ込み、バールをさい銭箱の鉄板に引っかけ、その数十秒後立ち上がりバッグの中に何かを入れながら逃走した。

しゃがみ込んでから立ち去るまで、わずか50秒ほどの早業だった。

被害に遭ったのは、このさい銭箱だけではない。
他にも境内に置かれた小型のさい銭箱3個も壊され、中の現金が盗まれたという。
狙われたさい銭箱に合わせていくら入っていたかは分からないそうだが、被害は深刻だという。

新田神社・品川宗久宮司:
中の金額よりも、修繕費が50~60万円かかってしまうかもしれない。(Q.歴史の長い神社で起きた思いは?)やっぱり寂しいですよね、悲しいです。つらいです。
神社は警視庁に被害届を提出したということだ。
(「イット!」11月21日放送より)
